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「S&P500」に投資できる投資信託一覧。みんなが投資する理由

3. 商品選択と組み合わせ




この記事では、「S&P500」に投資する投資信託の一覧と、みんなが「S&P500」を選ぶ理由を紹介します。

おさらいとして、S&P500とは米国の代表的な企業500社からなる株価指数です。

日本の日経平均株価やTOPIXのように、市場のパフォーマンス測定や、景気の良し悪しを計る指標として広く使われています。

「S&P500」に投資する投資信託とは、S&P500構成銘柄に投資し、S&P500指数とほぼ同じ収益を得ることを目的としたインデックスファンドのことです。

S&P500は、2019年現在の個人投資家の人気商品の1つのキーワードになっています。

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S&P500に投資できる投資信託一覧

非上場の投資信託

  • iFree S&P500インデックス
  • eMAXIS slim 米国株式(S&P500)
  • iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド(ブラックロック)
  • 米国株式インデックス・ファンド(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA))
  • SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(2019年9月以降)
つみたてNISA対応状況と信託報酬(2019年9月時点)
商品名つみたてNISA
対応可否
信託報酬
(税込)
iFree0.243%
eMAXIS0.162%
iシェアーズ×0.405%
SSGA0.486%
SBI・VOO0.09264%

上場投資信託(ETF)※国内のみ

  • 1547:上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
  • 1557:SPDR S&P500 ETF
  • 1655:iシェアーズ S&P500 米国株ETF
  • 2044:NEXT NOTES S&P500 配当貴族(ネットリターン)※ETNなので、これは特殊な商品

海外ETFは以下の記事を。

商品名つみたてNISA
対応可否
信託報酬
(税込)
1547×0.06%
1557×0.0945%
(米国市場に上場する同名商品)
1655×0.15%
2044×0.85%

S&P500に投資する投資信託とETFはどちらを選べば?

投資信託(eMAXIS slim 米国株式)を買えばOK

原則、eMAXIS slim 米国株式(S&P500)で良いと思います。

  • つみたてNISAの非課税枠を利用できます
  • 最低100円から投資できるので、少額投資にも向いています
  • 取引量が少なく買えない・売れない、といった「流動性リスク」とは無縁です

ETFを選ばない理由:積立投資としては扱いにくい

信託報酬だけで見れば、上場インデックスファンド米国株式(S&P500)が0.06%と最も低く、最適解のように見えます。

が、

  • つみたてNISAを利用できません
  • 通常、3万円程度の投資(単元未満株を使っても、1回3,000円以上の投資)
  • 取引量が少ないので、流動性リスクがあります

といったデメリットもあります。

毎月、お金を積み立てて将来の資産とする、といった運用方針では少し扱いにくさがあります

なぜ、みんな「S&P500」に投資するの?

ここからは余談です。

「バフェット」がS&P500に投資しろと言ってるから

よく挙げられる理由に、偉大なる投資家である「ウォーレン・バフェット(投資で財を成した、米国の億万長者)」氏の言葉があります。

2018年2月24日、米国著名投資家、投資会社バークシャー・ハザウェイCEO、ウォーレン・バフェット氏が、バークシャー・ハザウェイの株主へ毎年送る「株主への手紙」を公開した。(中略)

「株主への手紙」では、毎年バフェットの主張は一貫しているのであるが、今年も、債券よりも株式を、アクティブファンドよりもS&P500インデックスファンドを推奨している

昨年と同様に、5つのヘッジファンドのファンド・オブ・ファンズ(注;複数のファンドへ投資するアクティブファンド)とS&P500インデックスファンドを比較しているが、今年も、どのファンド・オブ・ファンズもS&P500インデックスファンドよりもパフォーマンスが悪い結果となった。また、債券と株式については、以下のように債券よりも株式の長期投資における優位性をバフェットは記述している。(中略)

“次の1日、1週間、または1年であれば、株式は短期米国債に比べてリスクが高い、リスクがずっと高いことを私もすぐに認めたい。しかしながら、投資期間が長期になるほど、分散された米国株のポートフォリオは、債券よりもリスクが低くなる。”

以上のとおり、バフェットの投資アドバイスは、債券よりも株式、アクティブファンドよりもS&P500インデックスファンドなのである

出典:「バフェットからの手紙」最新版、珠玉の投資アドバイスを読む | msnマネー(リンク切れ)

バフェット氏の言葉だけを参考に「S&P500に投資しよう」と決めるのはいかがなものか、と個人的には思いますが、それでも米国株へ投資する投資家の中には、バフェット氏の言葉を根拠にされている方もいるのは事実です。

余談:「バフェット氏がそう言ってるから」だけではダメだと思う理由

だって、「だれだれさんが言ってるから買おう」って、投資ではよくある失敗理由じゃないですか。

自分で考えること放棄してはいけないですよね。

重要なのは、誰か何を言ってるか、ではなく、その商品(アセットアロケーション)があなたに合っているのか、です。

S&P500構成銘柄の多くは有名なグローバル企業だから

S&P500はアメリカの著名企業の指数とはいえ、その多くはアメリカ国外でも活動するグローバル企業です。

以下は、iFree S&P500 インデックスを運用する、大和証券投資信託委託株式会社の資料より引用したものです。

出典:http://www.daiwa-am.co.jp/system/files/report/report_%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88_20171204_79135.pdf

この資料に基づくと、S&P500構成銘柄の海外売上高は40%以上であり、S&P500への投資が、単なるアメリカ企業への投資ではないことがわかります。

そういう意味で、S&P500への投資は、世界を牽引する最高峰企業への投資であるとも言えるのです。

S&P500構成銘柄はみんな知ってるあの企業

S&P500の構成銘柄は、あなたも知っているあの企業が多いです。

指数構成銘柄 S&P500種 | ロイター

わかりやすい例として、eMAXIS slim 全米株式(S&P500)の投資先と言えば、

  • アップル
  • マイクロソフト
  • アマゾン
  • JPモルガン・チェース(アメリカの銀行)
  • バークシャー・ハサウェイ(バフェット氏の投資会社)
  • アルファベット(グーグル)
  • ジョンソンアンドジョンソン
  • エクソンモービル
  • バンクオブアメリカ
  • ウェルス・ファーゴ(アメリカの銀行)
  • シェブロン(石油関連企業)
  • ユナイテッドヘルス・グループ
  • ビザ

など、名前を聞いたことがある企業ばかりなはず。

名前を知っている企業が多いから投資しやすい、というのもありますね。

S&P500は長期に渡って値上がりしてきたから

S&P500は長期に渡って値上がりしており、「今後も値上がりし続けるだろう」と予測している方も多数いらっしゃいます

以下は、グーグルで閲覧できるS&P500指数の過去22年分の値動きのチャートです。

S&P500の過去20年を超える株価チャート

出典:グーグルファイナンス

ドットコムバブルの崩壊(2001年ごろ)や、リーマンショック(2008年ごろ)など、株価が低迷した時期もあるものの、長い目でみれば株価は上昇しています

特に、つみたてNISAを利用した積立投信の場合には、途中で株価が低迷しても、最終的に株価が上がれば儲かる、という特徴があります。

「S&P500」は過去低迷した時期もあるが、それを過ぎれば株価は上がっているし、今後もそうなるだろう、という話ですよね。

S&P500に投資できる投資信託はどこで購入できる?

基本は、以下の2つのいずれかを取り扱う証券会社を選べば良いです。

  • iFree S&P500インデックス
  • eMAXIS slim 米国株式(S&P500)

SBI証券や楽天証券なら「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」を買おう

eMAXIS slim 米国株式を購入できる金融機関は、2018年8月10日現在で下記5社に限られます。

  • SBI証券
  • auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)
  • マネックス証券
  • 楽天証券
  • 岡三オンライン証券

出典:販売会社 | eMAXIS slim 米国株式(S&P500) | 三菱UFJ国際投信

上記ネット証券で購入するなら、eMAXIS slim 米国株式をお選びください

SBI証券や楽天証券などのネット証券以外なら「iFree S&P500インデックス」を買おう

一方、iFree S&P500インデックスはSBI証券や楽天証券以外にも多くの金融機関で販売しています。

販売会社 | iFree S&P500インデックス | 大和証券投資信託委託株式会社

ローカルな証券会社、ネット銀行、地方銀行などで購入するなら、iFree S&P500インデックスをお選びください

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まとめ

  • S&P500に投資できる投資信託は4種類。ETFやETNもまた4種類(いずれも2018年8月現在)。つみたてNISAを利用した非課税での運用を志すなら投資信託を選ぼう
  • S&P500に投資できる投資信託のうち、有力商品はiFree S&P500インデックスとeMAXIS slim 米国株式(S&P500)。主にネット証券で購入可能
  • S&P500の構成銘柄は、米国でも特に有名な企業が多い。その大半はグローバル企業でもあるので、実質世界最高峰の投資とも言える