eMAXIS slimシリーズや購入・換金手数料なしシリーズの影に隠れてしまうものの、「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」は優秀なファンドの1つです。
2011年から運用されており、純資産も十分に集まっているファンドで、日本株(TOPIX)に投資したい場合に選択肢に入れてよいファンドだと思います。
この記事では、「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」の特徴のほか、モンテカルロシミュレーション(乱数計算)による、将来の予想運用成績などを紹介。
ついでに、老後の生活費にどう役立てるか、までをざっくりと解説しちゃいます!
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三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの特徴
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド(協会コード:7931211C)は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する日本株式に投資するファンドです。
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 三井住友DSアセットマネジメント
名前から分かるように、つみたてNISAとDC(iDeCo:個人型確定拠出年金)の対象商品です。
同じ「DCつみたてNISA」シリーズでは、海外株式に投資する「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」もありますね。
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドは筆者が積み立ててる投資信託ですよ!
信託報酬や純資産などの基本情報
購入手数料 | 0% (ノーロード) |
信託報酬 実質コスト | 0.176% – |
信託財産留保額 | 0% |
換金手数料 | 0% |
運用期限 (償還日) | 無期限 (償還なし) |
基準価額 | 三井住友AM公式 モーニングスター |
純資産(ベビー) 純資産(マザー) | 301億円 1,930億円 |
SBI証券ランキング つみたてNISA 設定件数 | ランク外 |
信託報酬ランキング(2019年11月)
28位
SBI証券で2019年11月6日時点で取り扱う153本のつみたてNISA対象投信との比較。
TOPIX(東証株価指数)に連動!
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドはTOPIX(東証株価指数)に連動する投資信託です。
TOPIXは東証1部上場の全銘柄から算出される指数のことで、日本経済の動きを示す指数の1つとも言われます。
TOPIXで日本の景気をみる | 日本取引所グループ(JPX)
国内での有名な指数に「日経平均株価」がありますが、含まれる株式の銘柄数ではTOPIXのほうが上です。
投資先の分散性を重視するなら、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドのような、TOPIX連動の投資信託を選びます。
20年後の予想運用成績(1万回の乱数計算による評価)
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドに投資したときにどのような結果になりそうか、をいくつかシミュレーションしてみました。
入力条件
今回は、myINDEXのデータを利用して、
- 幾何平均リターン:3.8%
- 算術平均リターン:4.0%
- リスク:17.6%
で計算します。
投資信託の運用成績が正規分布になることを前提としたモンテカルロ法を利用するため、現実の投資信託の運用成績の再現には限界があります。
この結果は、あなたの将来の運用成績を保証しません。
単なる数字遊びです。
1万回の乱数計算の結果
評価額 | |
---|---|
積立元本 | 240万円 |
中央値 | 312万円 |
複利 (リスクゼロの場合) | 350万円 |
平均値 | 361万円 |
最大値 | 3,383万円 |
最低値 | 52万円 |
出力値の割合 | |
---|---|
平均値以上 | 39.49% |
複利以上・平均値以下 | 2.48% |
中央値以上・複利以下 | 8.03% |
元本以上・中央値以下 | 22.19% |
元本割れ | 27.81% |
リスクがゼロだった場合に期待される評価額は350万円(240万円の積立投資なので、110万円の利益)です。
実際には、投資にはリスクが付随するので、58%の人は350万円以下の運用成績になる可能性があります。
ざっくりと言えば、240万円投資して、70~80万円ぐらい増えるイメージですね。
20年後に元本が割れている確率
過去のデータを利用する限り、TOPIXはリターンの割にリスクが高いので、20年後の元本割れの確率も27.81%とちょっと高いです。
債券など、異なる値動きが期待される商品を組み合わせることで、この確率は下げられるかもしれません。
1年間の見込み最大損失額
過去20年のデータを利用する限りは、投資額の31.2%を失う可能性があります。
参考までに、myINDEXのデータによると、リーマンショックのときは41.4%の損失でした。
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドは株式100%で運用するファンドですから、「元本割れって怖いな」と強く感じる人には向いていません。
老後の取り崩しモデル
仮に、毎月2万円を三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドに積み立てると、50%の人は624万円の資産を手にする可能性があります。
もし、65歳から85歳までの20年間でこの資産を運用しながら取り崩すならば、毎年449,280円(1ヶ月あたり37,440円)を生活費の補填に利用できます。
毎月の2万円が3.7万円に増えるイメージですね。
図のように45歳から始める必要はまったくありません。
理論上、投資信託は長く運用することで元本割れの可能性を下げられますので、つみたてNISAの20年が終わっても、そのまま老後まで運用し続けるのが良いと筆者は考えます。
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの販売金融機関
SBI証券や楽天証券などのネット証券のほか、一部の証券会社・銀行などで購入できます。
販売機関 | 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 三井住友アセットマネジメント
三井住友アセットマネジメントは直販サービスも展開しており、そちらで購入することもできます。
これから購入するなら、楽天証券で楽天カードによる積み立てがもっとも還元率高めになると思います。
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まとめ
- 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドはTOPIX(東証株価指数)に連動する投資信託。2011年から運用されており、純資産も十分に大きくなっている
- 信託報酬が低く、パフォーマンスも安定的に運用できている。販売金融機関もやや多めなので、ネット証券以外でも購入できるかも
- 過去の成績に基づく限り、TOPIXはリターンの割にリスクの高い運用成果になる。20年運用しても元本が割れている可能性は否定できないので、できるだけ長く運用することを目指そう
DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドは、あまり話題にはならないものの、日本株に投資したい時には結構オススメです。そもそも日本に投資すべきかは結構悩むところのなので、以下の記事もご覧ください。
価格変動が高いのは市場の特徴でもあるので、そこは承知の上で投資なさるようにしてください。