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楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドの「為替ヘッジ」の話をしよう

楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドの3つの特徴[銘柄解説] 投資信託

2019年2月15日より、楽天バンガードシリーズに「楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド」が仲間入りします。

楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド | 楽天投信投資顧問

楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドの特徴は以下の通り。

  • 日本を含む世界の投資適格債券に投資
  • ベンチマークは「ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス」
  • 為替ヘッジを行い、為替リスクを軽減
  • 信託報酬は0.2796%(参考までに、もっとも低コストな先進国ヘッジ債券はSmart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)の0.2052%)
  • 債券クラスなので、つみたてNISAには非対応でしょう
投資信託の為替ヘッジの基本と「必要である」と考えている理由
為替ヘッジとは、為替の変化にともなう損失を防ぐための取引です。 外国の株式や債券に投資するとき、為替変動に伴う損益はしばしば資産をハイリスクなものに変えてしまいます。例えば、つみたてNISAなん...

これらの要点はプレスリリースを見ればすぐ分かるので、今回は為替ヘッジ債券を利用するメリットみたいなところを考えてみたく思いました。

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楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドの基本情報

信託報酬や純資産などの基本情報

楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドの特徴(2019年11月06日時点)
投資先日本を含む全世界債券
ベンチマークブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス
購入手数料0%
(ノーロード)
信託報酬0.282%
実質コスト
信託財産留保額0%
換金手数料0%
運用期限無期限
純資産約1.3億円
つみたてNISA×
iDeCo×
運用会社楽天投信投資顧問

本商品はバンガード社の投資信託(バンガード・インベストメント・シリーズ・ピーエルシー-バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド-インスティテューショナル円ヘッジシェア)に投資します。

その投資信託部分の特徴は下記の通りで、アメリカを中心とする先進国債券などに広く投資します。

また、投資対象の債券のうち、格付けがあるものは全て投資適格債です。

楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドのポートフォリオ

出典:https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/rivbe/pdf/rivbe_M201908.pdf

そもそも為替ヘッジするとどうなる?

ヘッジなし債券よりもローリスクローリターンに

要点は以下の通り。

  • 為替の影響を(ある程度)取り除ける
  • 為替の影響が低減するので、よりローリスクローリターンな結果に

つまり、楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドは一般的な先進国債券クラスよりもある程度ローリスクリーリターンな成績を期待できます

どのくらいローリターンに?

参考までに、J.P.モルガン・アセット・マネジメントの「J.P.モルガンの超長期マーケット予測」によると、

★期待リターン

  • グローバル債券(ヘッジなし・日本含む):2.05%
  • グローバル債券(ヘッジあり・日本含む):1.73%

とそれぞれ見積もられています。

J.P.モルガンの超長期マーケット予測 | JPMorgan

ヘッジなしのほうが高いリターンになっていますが、これは為替差益の影響です。

為替ヘッジは為替の影響を(ある程度)取り除く効果がありますから、利回りも下がってしまう可能性があるのです。

楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドのリターンもだいたいこんなもんでしょう。

リスクも減るよ

その代わり、為替ヘッジは為替差損、すなわち損失の可能性も低減します。

同資料によれば、

★期待ボラティリティ(リスクのこと)

  • グローバル債券(ヘッジなし・日本含む):8.00%
  • グローバル債券(ヘッジあり・日本含む):3.00%

と、かなりリスクが低減されています。

まとめるとこう

楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドは、

  • リターンがある程度抑えられる
  • それ以上にリスク(ボラティリティ)が低減され、より期待リターンを得やすくなっている

という商品です。

ヘッジ無しの株式ファンドと相性が良い

楽天バンガードシリーズとの組み合わせもOK

為替ヘッジで為替の影響を取り除くと、他のアセットクラスとの相関係数が変わります

相関係数は銘柄間やファンド間、指数などとの値動きの連動性を表す指標。1からー1までの範囲で表され、相関係数が1に近い場合には、一方の上昇率(下落率)が大きくなると、他方の上昇率(下落率)も大きくなる傾向が強く、相関係数が0に近い場合には、双方の騰落率の動きには関連性がないと考えられる。相関係数がマイナス1に近い場合は、一方の上昇率(下落率)が大きくなると他方が下落(上昇)するなど逆の動きをする傾向が強いと考えられる。分散投資の効果を享受するための一つの方法として、相関係数がプラスに大きい銘柄の組み合わせを避け、0付近からマイナスの相関関係となる組み合わせを選択することがある

出典:相関係数(そうかんけいすう) | 野村證券

先ほどの「J.P.モルガンの超長期マーケット予測」によると、為替ヘッジ付きのグローバル債券はヘッジなしの株式(日本や米国、先進国など)と相関なし~逆相関になるため、組み合わせて運用するには相性がよくなります

例えば、米国株式とグローバル債券(為替ヘッジあり)の相関係数はマイナスで、これは楽天・全米株式インデックス・ファンドなどと相性が良いことを意味します(eMAXIS slim 米国株式(S&P500)などでもOK)。

米国株式以外にも、同資料ではヘッジなしの株式クラス全般とヘッジありのグローバル債券は相性が良いことが示されています。

あれ?もともとそういう商品あったような・・・

★相性が良い組み合わせ

  • ヘッジなしの株式クラス
  • ヘッジありのグローバル債券クラス

この組み合わせ、実はもうバランスファンドとして販売されています

それが楽天・インデックス・バランス・ファンドシリーズです。

楽天・インデックス・バランス・ファンド

出典:https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/articles/news-from-vanguard/20180703-rakuten-balanced-funds.htm

要するに、

  • 楽な運用をしたいなら楽天・インデックス・バランス・ファンドシリーズを選んでね
  • 自分ごのみの運用をしたいなら、楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドと他のファンドを組み合わせて運用してね

ってところでしょうか。

リスク要因

楽天バンガードシリーズの人気商品である、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は運用成績がベンチマークよりも劣後しやすい、という話があります。

「意外と成績が悪かった」というのはちょっと怖いところなので、本商品もリリース後しばらくは様子見かなーと思うわけです。

ちなみに、楽天・インデックス・バランス・ファンドの債券部分は「バンガード・ グローバル・ボンド・ インデックス・ファンド(投資信託)」に投資されています。

楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドもおそらく同じファンドに投資されるはずで、全世界株式インデックス同様に2段階構成のファンドになっていることは知っておくと良いと思います。

このあたりの仕組みを不安に思うなら、

  • 為替ヘッジつきの先進国債券(例えばSmart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり))
  • 日本債券(例えばeMAXIS slim 国内債券インデックス)

にそれぞれ投資したほうがより満足できると思います。

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まとめ

  • 楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドは2019年2月15日販売開始予定の為替ヘッジ付き債券ファンド。日本と先進国の債券に投資
  • 為替ヘッジすることで、リスクとリターンを抑える効果。特にリスクの低減効果が大きい
  • 他のバンガードシリーズ同様、マザーファンドは米国バンガード社の投資信託に。信託報酬は業界最低ではないので、既存ファンドの組み合わせで似たような運用もできる

なお、現時点での販売は、岡三オンライン証券、SBI証券、マネックス証券と楽天証券を予定しているそうです。

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