eMAXIS slim 先進国株式インデックスを含めた投資信託のポートフォリオを考えてみた

eMAXIS slim 先進国株式インデックスに適した最小分散ポートフォリオを求める3. 商品選択と組み合わせ




eMAXIS slim 先進国株式インデックスと言えば、日本を除いた先進国株式に投資を行なう商品で、インデックスファンドの代表的な商品の1つです。

この記事では、eMAXIS slim 先進国株式インデックスのポートフォリオの特徴を解説した上で、以下の3つの手法から同時に購入しても良さそうな投資信託をいくつか選んでみました。

  • 最小分散ポートフォリオを用いた組み合わせ
  • 初心者に人気のバランスファンドを組み入れたもの
  • 資産ごとの相関係数から求めたもの

eMAXIS slim 先進国株式インデックスはそもそもそれ単独で保有するだけでも十分と言える投資信託ですが、もし複数の投資信託を組み合わせたポートフォリオを作りたいときには、そのアイディアソースとして本記事をご利用ください。

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おさらい:eMAXIS slim 先進国株式インデックスのポートフォリオ

米国を中心にユーロ圏とオセアニア圏の株式に投資

先進国株式(日本除く)の投資先

先進国株式(日本のぞく)の投資範囲。地図はピザロより

eMAXIS slim 先進国株式インデックスの投資先は、日本を除いた先進国各国ということで、米国を中心にユーロ圏とオーストラリアなどの地域に投資されます。

特に米国には投資額の65%近く(2019年4月時点)が振り分けられており、おおよそ米国の有名企業な株式は買っていると思って良いです。

eMAXIS slim 先進国株式インデックスのポートフォリオ

出典:https://emaxis.jp/pdf/geppou/252653/252653_201902.pdf

ファンドの主な投資銘柄は

  • アップル
  • マイクロソフト
  • アマゾン
  • フェイスブック
  • ジョンソン&ジョンソン

など、私たちも知っている米国の著名企業が並びますね。

eMAXIS slim 先進国株式インデックスのポートフォリオはどうなのか

過去のデータを利用すれば、eMAXIS slim 先進国株式インデックスよりもeMAXIS slim 米国株式(S&P500)のほうがパフォーマンスで優れていましたが、将来は逆転する可能性があります。

S&P500、TOPIX、MSCIコクサイインデックス、MSCIエマージングマーケットインデックスの予想元本割れ率の推移

歴史的に見れば、米国は他の市場よりもやや運用効率の良い市場でした。

この図は過去のデータを用いた、将来の運用年数と元本割れの確率を求めたもので、米国市場(S&P500)はeMAXIS slim 先進国株式インデックスのベンチマークであるMSCIコクサイインデックスよりも元本割れの確率が低くなりやすい(リスクに対してリターンが高い)傾向にあります。

過去はeMAXIS slim 先進国株式インデックスよりもeMAXIS slim 米国株式(S&P500)を選んだほうが良かったのです。

しかし

他の市場に比べて米国市場は買われすぎてしまった(割高)になってしまった可能性が高いのが現在の市況。

JPモルガンAMの超長期マーケット予測では、米国株式は他の市場に比べて利回りが低く設定されており、eMAXIS slim 先進国株式インデックスの投資先に含まれるユーロ圏のほうが利回りも高いだろうと予想されています。

もし、そうなら米国以外にも欧州圏などの株式を買っておいたほうが良いと思いませんか

そんなときに使える商品がeMAXIS slim 先進国株式インデックスなのです。

eMAXIS slim 先進国株式インデックスと他の投資信託を組み合わせる際のアイディアソース

例えば、eMAXIS slim 先進国株式インデックスと他の投資信託でポートフォリオを組もうとしたとき、どんな投資信託なら相性が良いか、を考えてみます。

今回は、

  • 最小分散ポートフォリオを用いた組み合わせ
  • 初心者に人気のバランスファンドを組み入れたもの
  • 資産ごとの相関係数から求めたもの

の3つを紹介します。

といっても、そもそもポートフォリオを組む必要はない(eMAXIS slim 先進国株式インデックスと現金を半分ずつ持つだけでも十分。その理由は後述)ですが、ここではファンドごとの組み合わせ案をいくつか紹介します。

最小分散ポートフォリオから導くと

JPモルガンAMの超長期マーケット予測を用いて、eMAXIS slim 先進国株式インデックスと最小分散となる(価格変動がなるべく最小となる)アセットアロケーションを求めてみました。

なお、eMAXIS slim 先進国株式インデックスは資産配分の50%を占めるものとして、残りの50%を計算で算出しています。

★先進国株式を50%保有したときの最小分散ポートフォリオ

  • 国内株式:10%
  • 先進国REIT:5%
  • 新興国株式:35%

これを具体的な投資信託で割り振るなら、例えば以下のような配分が考えられますね。

★最小分散ポートフォリオから導く投資信託の組み合わせ

  • 先進国株式:50% → eMAXIS slim 先進国株式インデックス(つみたてNISA/iDeCo対応)
  • 国内株式:10%→ eMAXIS slim 国内株式(TOPIX)(つみたてNISA/iDeCo対応)
  • 先進国REIT:5% → <購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド
  • 新興国株式:35% → eMAXIS slim 新興国株式インデックス(つみたてNISA/iDeCo対応)

※先進国株式50%は固定

eMAXIS slim 先進国株式インデックスに適した最小分散ポートフォリオを求める

画像はアセロラにて作成

このポートフォリオのパフォーマンス
スペック数値
リターン
(利回り)
5.02
リスク19.22
見込み最大損失額
(年間)
投資額の33%

この組み合わせは、SBI証券でつみたてNISA・iDeCo(セレクトプラン)を利用すると、もっとも制限なく商品を選べます。

人気バランスファンド(8資産均等型)と組み合わせる

初心者がよく選びやすいポートフォリオにeMAXIS slim 先進国株式インデックスとeMAXIS slim バランス(8資産均等型)といった組み合わせがあります。

仮に、eMAXIS slim 先進国株式インデックスとeMAXIS slim バランス(8資産均等型)を1対1の割り合いで保有すると、そのアセットアロケーションはおよそ先進国株式56%に残りの7資産が6.3%程度となります。

eMAXIS slim 先進国株式インデックスにeMAXIS slim バランス(8資産均等型)を加える

画像および資産配分はピザロにて作成

★初心者にオススメされやすいバランスファンドを利用した配分

  • 先進国株式:56% → eMAXIS slim 先進国株式インデックス(つみたてNISA/iDeCo対応)
  • 残りの7資産:6.3% → eMAXIS slim バランス(8資産均等型)(つみたてNISA/iDeCo対応)
このポートフォリオのパフォーマンス
スペック数値
リターン
(利回り)
3.97%
リスク16.19%
見込み最大損失額
(年間)
投資額の28%

この組み合わせは、SBI証券、松井証券、マネックス証券のいずれを利用するともっとも制限なく商品を選べます。

資産ごとの相関係数から求める

先進国株式と逆相関にある「国内債券」

各アセットごとの相関係数

出典:https://emaxis.jp/special/sokan.html

この相関係数によると、先進国株式と特に相性がよい(逆相関になりやすい)ものは国内債券です。

例えば、

★シンプルに相性のよい資産の組み合わせ

  • 先進国株式:50% → eMAXIS slim 先進国株式インデックス(つみたてNISA/iDeCo対応)
  • 国内債券:50% → eMAXIS slim 国内債券インデックス(iDeCo対応)

とすると、先進国株式のリスクをカバーすることができます。

このポートフォリオのパフォーマンス
スペック数値
リターン
(利回り)
2.38
リスク9.33
見込み最大損失額
(年間)
投資額の16%

ちなみに、国内債券のほかに為替ヘッジつきの先進国債券も代用できます。

先進国株式と相性の良い資産クラス
資産クラス名為替ヘッジ相関係数
(マイナス値は逆相関)
日本国債-0.34
米国短期債券-0.24
米国総合債券-0.19
先進国債券-0.37
先進国債券
(除く日本)
-0.34
グローバル債券-0.19
グローバル債券
(除く日本)
-0.16

出典:https://www.jpmorganasset.co.jp/jpec/ja/promotion/ltcma2019/pdf/2019%20LTCMA%20MATRIX%20-%20JPY.pdf

国内債券は現金でもいい(国内債券は超割高なため)

ただ、現実的なところで、国内債券は超高値圏をうろうろしており、これから値下がりするしかない状況です

いくら「国内債券はリスクが低い」とはいえ、値下がりすることが見えている商品に投資するのは気が引けるものです。

そこで国内債券の代用として、現金(定期預金)や個人向け国債も選択肢の1つになります

そもそも国内債券の利回りなどたかが知れていますから、わざわざ価格変動リスクを背負ってまで投資するなら、最初から元本保証の商品で良いではないか、という話です。

★もっともシンプルなポートフォリオ

  • 先進国株式:50% → eMAXIS slim 先進国株式インデックス(つみたてNISA/iDeCo対応)
  • 現金・個人向け国債:50%

今回のポートフォリオを実現するために便利な証券会社

SBI証券です。

商品取扱状況(2019年4月時点)
商品名SBI証券(※)松井証券マネックス証券
eMAXIS slim 先進国株式インデックス課税:○
つみたて:○
iDeCo:○
課税:○
つみたて:○
iDeCo:○
課税:○
つみたて:○
iDeCo:○
eMAXIS slim 国内株式(TOPIX)課税:○
つみたて:○
iDeCo:○
課税:○
つみたて:○
iDeCo:×
課税:○
つみたて:×
iDeCo:×
ニッセイグローバルリートインデックスファンド課税:○
つみたて:×
iDeCo:×
課税:○
つみたて:×
iDeCo:×
課税:○
つみたて:×
iDeCo:×
eMAXIS slim 新興国株式インデックス課税:○
つみたて:○
iDeCo:○
課税:○
つみたて:○
iDeCo:○
課税:○
つみたて:○
iDeCo:○
eMAXIS slim バランス(8資産均等型)課税:○
つみたて:○
iDeCo:○
課税:○
つみたて:○
iDeCo:○
課税:○
つみたて:○
iDeCo:○
eMAXIS slim 国内債券インデックス課税:○
つみたて:×
iDeCo:○
課税:○
つみたて:×
iDeCo:×
課税:○
つみたて:×
iDeCo:×

※iDeCoはセレクトプラン限定。オリジナルプランでは選べないので注意。

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まとめ

  • eMAXIS slim 先進国株式インデックスは日本を除く先進国株式に投資。その大半は米国市場の株式の買い付けに当てられる
  • 過去は先進国全体の株式よりも米国株式のほうがパフォーマンスは良かったが、今後の予想では米国以外の市場のほうが成績がよくなる可能性がある
  • eMAXIS slim 先進国株式インデックスはそれ1つだけでも十分に資産形成できる。もし、他の投資信託と組み合わせるなら、アイディアソースとして本記事を役立てて

繰り返すように、「eMAXIS slim 先進国株式インデックスと現金・預金だけ保有する」という運用手段もアリです。

とはいえ、「投資信託一本では不安だ。書籍では分散投資しろと書いてるではないか」と言う場合には、本記事の組み合わせも参考にしてみてください

ここに書いた商品は全てSBI証券で扱っているものですので、証券会社選びで迷ってましたら、チェックしてみてください。

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