純金価格に連動する投資信託を購入することにしました。個人的にはアセットアロケーションにゴールドを加えるメリットは大きいと思っています。
この記事では主に純金価格に連動する投資信託(為替ヘッジなし)の商品を比較し、コスト面や純資産などから購入する商品を選定したく思います。
結論を述べると、楽天カード積立を使って「iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)」を買うつもりです。この投資信託は為替ヘッジのない純金連動の投資信託の中でも特に過去の成績が優れていて、将来も良さそうだろうと予想できるものです。
では、詳しく見ていきましょう。
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投資信託でゴールド(純金)に投資する優位性
前提知識として、純金に投資する際には投資信託よりもETFがおすすめです。純金に投資する投資信託は、国内外の純金ETFの権利を買って運用していることが多いからです。
しかし、コスト的な不利さを考慮しても、投信で純金に投資する優位性には以下のような事柄があると思います。
★ETFよりも投信で純金に投資するメリット
- 毎月自動での積立設定ができる
- 100円から購入できる
- 特に海外ETFの場合には、ドルを買って取引するなどの手間がかかる
- 為替ヘッジ付きの純金ファンドを購入できる
- 楽天カードで買えばポイント還元(1%)
コストと引き換えに得られるメリットは多いので、ここはうまく使い分けたいですね。
ゴールド連動の投資信託を選ぶ
ノーロードで購入できるゴールドに投資できる投資信託4つ
今回は以下の4つの投資信託について、2018年4月18日以降(2021年10月時点で、主な純金投信の設定が終わった日)のパフォーマンスを比較しました。
★今回比較に使った純金連動の投資信託
- 日興ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)(信託報酬 = 0.407%)
- 三菱UFJ純金ファンド(ファインゴールド)(信託報酬 = 0.99%)
- SMTゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)(信託報酬 = 0.275%)
- iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)(信託報酬 = 0.5085%)
※為替ヘッジなしのものだけリストアップしています
この4つの投資信託は楽天証券やSBI証券でもノーロードで購入できるものです。
パフォーマンスの比較
では、パフォーマンスを比較してみましょう。以下は2018年4月18日を基準とした主な純金連動の投資信託の成績です。
この期間、もっとも成績が良かったのは「iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)」でした。
ただ、これだけだとある一面しか見ていないことになるので、もう少し別の見方をしてみます。次のグラフは2018年~2021年のどこかで1年間一括投資した時の成績を集め、その中央値を比較したものです。横軸は信託報酬です。
このグラフでは、左上にプロットされるほど低信託報酬で高利回り、右下ほど高信託報酬で低利回りだったことを示します。左上に近いのは「iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)」と「日興ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)」です。
ちなみにSMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)は低信託報酬ではあるのですが、なぜか2017年から2018年に大幅にパフォーマンスが劣ってしまい、他の商品より利回りが低くなってしまいました。
また、三菱UFJ純金ファンド(ファインゴールド)はコストが高い分だけパフォーマンスが少し劣っってます。
ついでに下落率はこちら。2020年以降は三菱UFJ純金ファンドが他商品より少し大きく下落しているように見えます。
おすすめのゴールド連動の投資信託は?
と、ここまでの比較から、純金連動の投資信託のおすすめは以下のようになります。
★ゴールドに投資する投資信託のおすすめ順位
- 1位:iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)
- 2位:日興ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
- 3位:三菱UFJ純金ファンド
- 4位:SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)
純金は価値を生む商品ではないので、高いコストはそのままリターンの悪化に直結します。そのため、期間中でコストが低かったiシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)を1位に上げました。
iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)は2018年、2019年と実質コストを0.3%台で運用し、投資先ファンドの管理費用を含めたコストが0.5%台と優秀でした。
純金投信としては人気の三菱UFJ純金ファンドは3位にしておきました。他に比べて純資産が圧倒的に豊富なので、「みんなと同じものがよい」人にはこちらをおすすめします。
商品名 | 信託報酬 (%) | 実質コスト (%) | 純資産 (百万円) |
---|---|---|---|
SMT ゴールドインデックス・オープン (為替ヘッジなし) | 0.275% | 0.32% | 1,622 |
三菱UFJ純金ファンド | 0.99%※ | 0.600% | 62,140 |
日興ゴールド・ファンド (為替ヘッジなし) | 0.407% | 0.471% | 8,559 |
iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド (為替ヘッジなし) | 0.5085%※ | 0.326% | 5,517 |
ついでに証券会社別のおすすめも書いておきます。
SBI証券のおすすめ純金投信
★純金に投資する投資信託のおすすめ順位
- 1位:iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)
- 2位:日興ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
- 3位:三菱UFJ純金ファンド
- 4位:SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)
楽天証券のおすすめ純金投信
★純金に投資する投資信託のおすすめ順位
- 1位:iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)
- 2位:日興ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
- 3位:三菱UFJ純金ファンド
- 4位:SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)
SBI証券でも楽天証券でも同じ商品が買えるのでランキングは一緒です!
投資信託を通じてゴールドに投資します!
というわけで、投資信託を通じて純金に投資しようと思います。コスト面ではたしかにETFが優位ですが、何より楽天証券 + 楽天カード積立で積み立てればポイントももらえるし、「積み立て忘れ」も防げるので。
特に株式を選好する投資家には「純金には配当や利息の類がないから投資しない」という意見が多いのですが、過去のパフォーマンスを見る限り、アセットアロケーションに純金を加えることでパフォーマンスの向上を期待できることを検証してきました。
年初は「(貴金属会社の)純金積立」と言ってましたが、まずは投信を通じて運用を始めます。あとは、状況次第でまた考えます。
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まとめ
- 純金に投資する際には、投資信託よりETFのほうがコストが安くなりやすい
- 純金価格に連動する主な投資信託を比較したが、パフォーマンスは正直大きな差が無かった
- 過去の純金のパフォーマンスを信じて、楽天カードで積み立てします
ちなみに、税制的には投資信託よりも純金積立のほうが有利になる可能性が高いです。本格的に純金に投資するなら、そちらもご検討ください。
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