成長期待のあるインド株式への投資は、比較的関心を持たれるところですね。今後も著しい人口増加が見込めるなど、明るい話題が豊富です。
さて、つみたてNISA(積立NISA)を使ってインド株式に投資するためには、新興国株式ファンドを使うのが簡単です。残念ながら、つみたてNISAでは「インド株式だけ」に投資することはできませんが、新興国株式ファンドなら、資産の一部をインド株式に割り振ることができます。
もし、積極的にインド株式に投資したい場合には、つみたてNISA以外の投資も併用しましょう。
では、一緒にみていきましょう!
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つみたてNISAで新興国株式を買おう
ファンドの約8%をインド株式に投資
つみたてNISAでインド株に投資したければ、新興国株式ファンドを購入します。新興国株式ファンドを買うことで、その中に含まれるインド株に投資することになる、という話ですね。
★インド株式を含む、つみたてNISA対応の新興国株式ファンド
- たわらノーロード 新興国株式
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド
- 野村インデックスファンド・新興国株式
- 三井住友・DC新興国株式インデックスファンド
- i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード)
- SMT 新興国株式インデックス・オープン
- eMAXIS slim 新興国株式インデックス
- eMAXIS 新興国株式インデックス
- つみたて新興国株式
- Smart-i 新興国株式インデックス
- SBI・新興国株式インデックス・ファンド
- iFree 新興国株式インデックス
この中で特に純資産を集めているeMAXIS slim 新興国株式インデックス投資先を見ると、インド株の投資比率は約8%です。つまり、この商品に例えば1万円投資すると、その8%分である800円がインド株式で運用されるイメージです。
出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/252878/252878_20190725.pdf
ちなみに、オールカントリー等の全世界株式ファンドでもインド株は含まれますが、そちらは米国株の比率が大きくなるのでインド株比率は1%ほどになります。
どんな銘柄に投資できる?
おおよそインドの有名な大型株を中心に保有できます。例えば、eMAXIS slim 新興国株式インデックスが投資するインド企業の一例を見てみましょう。
★新興国株式ファンドを通じて投資できるインド企業の例
- RELIANCE INDUSTRIES(リライアンスインダストリー)
- TATA CONSULTANCY SERVICES(タタ・コンサルタンシー・サービシズ)
- INFOSYS(インフォシス)
- HOUSING DEVELOPMENT FINANCE(住宅開発金融会社)
- ICICI BANK(ICICI銀行)
近年のインドは情報技術産業の発展が著しく、IT企業比率が多くなっています。また、比較的日本でも知られたインド企業として、タタ・モーターズやマルチ・スズキ・インディアなどの自動車産業関連銘柄も投資先に含まれます。
なお、eMAXIS slim 新興国株式インデックスのインド株式の保有銘柄数は約80銘柄です。S&P BSE SENSEXの構成銘柄数が30ですので、それよりもやや広めにカバーしています。
インド株「だけ」に投資したい場合
新興国株式というくくりではなく、インド株式だけを運用したい場合には、つみたてNISA以外の投資を活用したほうが良いです。例えば、以下のような方法でインド株式に投資できます。
★つみたてNISA以外でインド株式に投資する方法
- 投資信託を使う(iTrust インド株式など)
- 国内ETFを使う(例えば、NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(証券コード:1678))
- 海外ETFを使う(例えば、香港市場上場の「iシェアーズ・コア S&P BSE SENSEX インディアETF」や、米国市場上場の「ウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)」等)
- ADR(米国預託証券)を使う
比較的容易な方法はiTrust インド株式などの投資信託を活用することです。また、米ドルや香港ドルなど外国通貨を扱っても良いならば、海外ETFの活用も良い選択になります。
参考:インド株式のこれまでのパフォーマンス
参考までに、インド株式市場の主要な指数である「SENSEX」指数の過去について見てみましょう。
2005年でおよそ6,000ポイントだったインドSENSEX指数は、現在およそ40,000ポイントを超えています。これぞ高成長国であるインドの魅力です。
ですが、日本人はインドルピーと日本円の為替レートも無視してはいけません。
インドルピーは2008年から2020年までに、日本円に対して約半分の価値になりました。そのため、ルピー建てのSENSEX指数は大幅に上昇したものの、日本円や米ドルに換算すると、リターンは14年で約2倍になった程度です。
一般に、新興国株式は高インフレの影響が円高という形で通貨にも影響します。そのため、高成長の恩恵を受けるのは少し難しいんです。
という事情を踏まえると、積極的にインド株式を買わずとも、つみたてNISAで新興国株式に積み立てる分で十分だと思いますが、いかがでしょうか。
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まとめ
- つみたてNISAではインド株に投資したい時は「新興国株式」を選ぶ。8%ほどがインド株式で運用される
- ファンドを通じてインド株式に投資する場合、その投資先は、近年のインドで成長著しいIT企業のほか、日本でも知名度のある自動車産業などに幅広く投資できる
- 本格的にインド株に投資したければ、投資信託やETFを利用しよう
インド株式、為替の影響はあるものの、それでも魅力的ですね。新興国株式のインデックスファンドを使うのも良いのですが、ETF等を使って買ってみたい気もします。