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マイフォワードの特徴。3番目に選ばれる最もREIT比率の高いバランスファンドの解説

マイフォワードのアセットアロケーション3. 商品選択と組み合わせ




マイフォワードは株式と不動産投資信託(REIT)に高い比率で投資を行なう、ややリスクをとったバランスファンドです。

よりハイリスクな商品にマイストライカーがありますが、資産配分の面から考えると、マイフォワードとは商品の質が異なると個人的には思います。

eMAXIS 最適化バランスシリーズは、ネット証券での低コスト競争では見劣りするものの、銀行で選ぶには低コストな部類に含まれます

もし、あなたが最寄の銀行で本商品やeMAXIS 最適化バランスシリーズを見つけたら、投資を検討しても良いかもしれません。

「つみたてんとう」があれば、そちらの8資産型をオススメしますが。

なお、投資家に人気があるのはマイミッドフィルダーやマイストライカーで本商品はやや選ばれにくい傾向があります。

どうしても、「5種類中の4つ目」という位置づけが選びにくい理由になっているのかもしれません。

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eMAXIS 最適化バランス(マイフォワード)の特徴

eMAXIS 最適化バランス(マイフォワード)(協会コード:03315163)は、三菱UFJ国際投信が運用するバランスファンドです。

eMAXIS 最適化バランス(マイフォワード) | 三菱UFJ国際投信

eMAXISシリーズ(slimではない)は、同社の「一つ前の」低コストファンドシリーズで、ネット証券のほか、地方銀行のネット販売などを通じて購入することも可能です。

なお、eMAXIS 最適化バランスは5つの商品シリーズから構成されており、本商品はそのなかで2番目にハイリスクハイリターンな商品です。


出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/261436/261436_20181026.pdf

信託報酬や純資産などの基本情報

eMAXIS 最適化バランス(マイフォワード)の特徴(2019年10月28日時点)
投資先日本を含む全世界株式
日本を含む全世界債券
日本・先進国の不動産投資信託
ベンチマーク合成指数
購入手数料0%
(ノーロード)
信託報酬0.55%
実質コスト0.616%
信託財産留保額0.1%
換金手数料0%
運用期限無期限
純資産約18億円
つみたてNISA
iDeCo×
運用会社三菱UFJ国際投信

※消費税10%対応

信託報酬ランキング(2019年11月)

108位

SBI証券で2019年11月6日時点で取り扱う153本のつみたてNISA対象投信との比較。

マザーファンド

eMAXIS 最適化バランスシリーズのファンドの仕組み

マイフォワードの仕組み(出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/261440/261440_20191026.pdf

eMAXIS 最適化バランス(マイフォワード)は8つのマザーファンドから構成されており、同社の著名なインデックスファンドとそれぞれ共有しています。

いずれも巨大な資産を持っていますので、「純資産が少なくて運用難」の心配は無用です。

マザーファンド純資産と売買高比率(2019年1月28日時点)
ファンド名投資先ベンチマーク純資産売買高比率
TOPIX
マザーファンド
日本株式TOPIX2760億円1.45
外国株式インデックス
マザーファンド
日本を除く先進国株式MSCIコクサイ3372億円1.29
新興国株式インデックス
マザーファンド
新興国株式MSCIエマージング3372億円0.39
日本債券インデックス
マザーファンド
日本債券野村BPI5443億円
外国債券インデックス
マザーファンド
日本を除く先進国債券FTSE世界国債1203億円
新興国債券インデックス
マザーファンド
新興国債券JPモルガンGBI-EM1203億円
東証REIT指数
マザーファンド
日本REIT東証REIT指数1203億円
MUAM G-REIT
マザーファンド
日本を除く先進国REITS&P先進国REIT1203億円

日本を含む全世界の資産(株式・債券・不動産)に投資!

eMAXIS 最適化バランス(マイフォワード)の投資先は日本を含む全世界の株式や債券、不動産などで、同社の8資産均等型に比較的類似の半分で運用を行なっています。

もっとも比率が高いのは先進国株式の26%で、次に国内株式の22%が続きます。

マイフォワードのアセットアロケーション

マイフォワードのアセットアロケーション(出典:目論見書に基づき筆者作成)

eMAXIS 最適化バランス(マイフォワード)のアセットアロケーション(2019年10月28日現在)
資産クラス比率
国内債券6%
先進国債券2%
新興国債券12%
国内株式22%
先進国株式26%
新興国株式12%
国内REIT8%
先進国REIT12%

上述の通り、eMAXIS 最適化バランスはリスクの程度の異なる5種類のファンドから構成されており、マイフォワードはその2番目にハイリスクハイリターンな結果になるものです。

以下は運営会社の資料から引用したデータで、緑色のマイフォワードの基準価額はおおよそマイミッドフィルダー以上、マイストライカー以下に収まっていることが分かります。

eMAXIS 最適化バランスの値動き

eMAXIS 最適化バランスシリーズの値動き(出典:https://emaxis.jp/text/261417_190201.pdf

注目して欲しい点は、株価が下落したタイミングでの値動きの大きさです。

例えば、マイゴールキーパーに比べると、マイフォワードは

  • 基準価額が上昇しているタイミングではより右肩上がりになりやすい
  • 基準価額が下落したタイミングでは、より大きく値下がりしやすい

ことがこの図から読み取れます。

実はもっともREIT比率の高い銘柄

なお、マイフォワードは5つの最適化バランスシリーズの中でもっともREIT(不動産投資信託)比率の高い銘柄です。

一般にREITは株価と正の相関関係にあり、一方で金利上昇と負の相関関係にあります。

どちらかと言えば、マイストライカーのほうが株式だけ見ていれば良いのに対し、マイフォワードは株式とREITを見なければ値動きを説明できない点ではちょっと難しいかもしれません。

一方で、リスク分散という意味では、マイストライカーよりも適度に分散されたマイフォワードのほうが、長い目で見ると良い結果になるのでは?とも感じます。

個人的にはマイストライカーよりもマイフォワードのほうが好きです(資産配分を考えると、割と商品の質が違うと思います)。

マイフォワードはオススメか

ネット証券利用者にとってはあまり魅力がない(コストが高いので)でしょうが、銀行利用者にとっては選択肢になりえると思います。

例えば、eMAXIS slim バランス(8資産均等型)に少し国内株式 + 先進国株式を加えたと思ったときに、マイフォワードで代用することができます。

期待リスクは15~16%とやや高めなものの、アセットアロケーションは特定の資産に偏っておらず、悪くないと個人的には思います。

ただ、信託報酬は0.55%と、ネット証券で購入するにはちょっと高いです。

本商品は、

  • 主に銀行を通じて投資信託を購入したい場合
  • どちらかといえば、損失覚悟で利益が欲しい

に選択肢になると思います。

購入できる金融機関

マイフォワードはネット証券をはじめ、多くの金融機関での購入可能です。

銀行でも購入できるのがいいですね。

販売金融機関 | 三菱UFJ国際投信

iDeCoでは購入できません

iDeCoを使ってマイフォワードを購入することはできません。

かつてはSBI証券のiDeCoでも購入できましたが、大人の事情で除外銘柄になってしまい、購入できなくなりました。

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まとめ

  • マイフォワードはeMAXIS 最適化バランスシリーズの1つで、2番目にハイリスクハイリターンな結果を期待できる商品
  • 株式とREITの比率が高く、特にREITは最適化バランスシリーズの中でももっとも多く含まれる。一般にREITは株式と正相関、金利と負相関
  • 信託報酬0.55%は、ネット証券では勝負にならないが、一般的な銀行での選択肢になりうる

ちなみに人気の度合いで言えば、よりハイリスクはマイストライカーと、よりローリスクなマイミッドフィルダーに負けていますね。

資産配分は個人的には好きですが、どうしても中途半端なポジションで選びにくいのかもしれません(心理的な理由で)。

上述のとおり、マイストライカーとマイフォワードは結構別物ですので、その点は念頭に選んだほうが良いと思います。