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マイディフェンダーの特徴。公的年金同様にそこそこ低リスク運用される「つみたてNISA」対象ファンド

マイディフェンダーのアセットアロケーション3. 商品選択と組み合わせ




投資信託のシリーズである「eMAXIS最適化バランス」のうち、2番目に低いリスクで運用できるマイディフェンダーについて紹介します。マイディフェンダーは公的年金(GPIF)の運用とほぼ同等のリスク水準で運用される投資信託です。

eMAXIS最適化バランスシリーズのうち、もっともローリスクローリターンなマイゴールキーパー同様、現在の相場が続く限りは大きな損失を抱える可能性が低いと予想されます。そのため、

  • 初めての投資である
  • お金を失うことにとてつもなく恐怖を感じる
  • ただし、将来のお金が不安なので、恐る恐る投資を始めた

という方には向いていると思います。

というわけでeMAXIS最適化バランス(マイディフェンダー)の特徴や積み立ての状況について紹介しましょう。

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「eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー)」とは

eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー)(協会コード:03313163)は、三菱UFJ国際投信が運用する、つみたてNISA対応の投資信託です。

eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー) | 三菱UFJ国際投信

eMAXIS 最適化バランスシリーズは5種類あり、マイディフェンダーは2番目にリスクとリターンの抑えられた配分で運用されています。


出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/261436/261436_20181026.pdf

信託報酬や純資産などの基本情報

出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/261417/261417_20190427.pdf

eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー)の特徴(2019年11月06日現在)
購入手数料0%
(ノーロード)
信託報酬
実質コスト
0.55%
0.579%
信託財産留保額0.05%
換金手数料0%
運用期限
(償還日)
無期限
(償還なし)
基準価額三菱UFJ国際投信公式
純資産(ベビー)
純資産(マザー)
18億円
-億円
SBI証券ランキング
つみたてNISA
設定件数
ランク外
(2019年5月)

マザーファンドは投資先が異なる8種類のインデックスファンドから構成されており、eMAXIS slim バランス(8資産均等型)など、同社の著名なインデックスファンドと共有しています。

信託報酬ランキング(2019年11月)

108位

SBI証券で2019年11月6日時点で取り扱う153本のつみたてNISA対象投信との比較。

マイミッドフィルダーのアセットアロケーション

eMAXIS 最適化バランスのアセットアロケーション

出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/261436/261436_20181026.pdf

eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー)のアセットアロケーションは、上図より以下のように読み取れます。

eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー)のアセットアロケーション
資産クラス比率
国内債券37%
先進国債券17%
新興国債券4%
国内株式13%
先進国株式15%
新興国株式4%
国内REIT4%
先進国REIT6%

マイディフェンダーのアセットアロケーション

アセットアロケーションは国内債券と先進国債券でほぼ半分を占めており、残りを比較的ハイリスクな株式やREIT(不動産投資信託)等で運用しています。マイゴールキーパーと異なり、ハイリスクハイリターンになりやすい新興国にもわずかに投資しています。

8資産均等型・4資産均等型とのリスク・リターンの比較

eMAXIS slim バランス(8資産均等型)に代表される8資産均等型、ニッセイインデックスバランスファンド(4資産均等型)に代表される4資産均等型との違いを、アセロラを使って比較してみましょう。

リスクとリターンの比較
8資産型4資産型マイディフェンダー公的年金
リスク3.94%2.75%2.65%2.70%
リターン13.48%10.57%8.90%9.75%
年間見込み損失額23.0%18.4%15.2%16.8%

※JPモルガンAMの超長期マーケット予測2019のデータを利用

データ上、マイディフェンダーは4資産均等型よりもリスク・リターンが抑えられています。つみたてNISAではリスクの低い投資信託の1つとして利用できます

なお、この比較では公的年金の運用よりもややリスクが低いものの、差は1%以内とほぼ似ていることがわかります。

マイディフェンダーの将来予想

JPモルガンAMの超長期マーケット予測2019のデータを利用し、毎月1万円を20年間積み立てた場合の将来予測を求めてみました。モンテカルロシミュレータはアセロラを利用しています。

以下で述べる結果は、あなたの将来の運用成績を保証しませんので参考程度にご利用ください。

20年後はいくらに?

マイディフェンダーの将来予測

出典:JPモルガンAMの超長期マーケット予測2019のデータを利用しアセロラで算出

マイディフェンダーの将来予測

出典:JPモルガンAMの超長期マーケット予測2019のデータを利用しアセロラで算出

この計算では、240万円(毎月1万円 × 12ヶ月 × 20年)の積み立てに対し、中央値で306.8万円、平均318.7万円の運用成績になりました。期待されるリターンは少なめですが、マイゴールキーパーよりはやや利益が多くなります。

20年後の元本割れの確率は14.0%でした。仮に元本が割れて終わったとしても、下位10%の成績は230万円の運用成績になりますので、投資元本を大きく割り込む可能性は低いと考えて良さそうです。

最適化バランスシリーズの中で「マイディフェンダー」はどうなのか

マイディフェンダーは将来の利益を減らす代わりに、金融危機での大きな損失を回避したい人のための商品です。

  • できるだけ損をしたくない
  • つみたてNISAで失敗したくない

といった方はマイディフェンダーを選んでも良いと思います。

投資ブロガー界隈ではあまり話題になりませんが、彼らはハイリスクハイリターンな商品ばかりを話題にしたがる傾向にあります。彼らの話題にならないということは、マイディフェンダーはハイリターンではないこととの裏返しなのです。

以下は2017年6月5日から2017年6月30日までの、最適化バランス5種類の値動き(前日比)を重ねたものです。マイディフェンダー(赤)は2番目に値動きが小さくなっていることがわかります。

出典:SBI証券の基準価額に基づき筆者作成

ちなみにeMAXIS 最適化バランスの診断ツール(ポートスター)では、マイディフェンダーかマイミッドフィルダーが選ばれることが多いようです。松竹梅の三択で「竹」を選びたくなると同じですね。

eMAXIS最適化バランスの診断結果

出典:https://portstation.emaxis.jp/cafe/research01.html

  • マイゴールキーパー:12%
  • マイディフェンダー:26%
  • マイミッドフィルダー:36%
  • マイフォワード:14%
  • マイストライカー:12%

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まとめ

  • マイディフェンダーはeMAXIS 最適化バランスの5つのファンドの中で、2番目にローリスクローリターンな商品。公的年金の運用と同水準
  • 国内債券と先進国債券で約半分の比率。現在の状況が続く限りは投資元本を大きく割り込む可能性は低いが、マイゴールキーパーよりはややハイリスクハイリターン
  • リスクの低さはリターンの低さでもあるので、大きく儲けたいなら別の商品を。マイディフェンダーは損を最小に抑えたい人向け

ちなみに筆者は以前、キャンペーンに参加するためにマイディフェンダーをしばらく運用していました。今はちょっと利益の少なさなどを考えて、もう1つリターン重視のマイミッドフィルダーに乗り換えて運用しています。