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「eMAXIS最適化バランス」のオススメはどれ?2019年までの運用状況から判断する

eMAXIS 最適化バランスのアセットアロケーション3. 商品選択と組み合わせ




eMAXIS最適化バランスはリスク許容度の異なる5つの商品から成るシリーズです。

結論から述べると、投資家に選ばれているのはマイストライカーかマイミッドフィルダーです。

診断ツール(ポートスター)を利用するとマイミッドフィルダーがもっとも選ばれやすいのですが、実際の運用ではマイストライカーがもっとも買われています。

個人的オススメはマイミッドフィルダーですし、実際に運用を行なっています。

以下、詳しく見ていきましょう!

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eMAXIS最適化バランスとは

リスクの異なる5つのバランスファンドシリーズ

eMAXIS最適化バランスは、債券や株式など複数の資産クラスをまとめて運用した、「バランスファンド」と呼ばれる投資信託です。

最適化バランスシリーズには以下の5種類の商品があり、それぞれで将来期待される利益と、相場が下落したときの見込み損失額が異なります。

★eMAXIS 最適化バランスシリーズのラインナップ

  • マイゴールキーパー
  • マイディフェンダー
  • マイミッドフィルダー
  • マイフォワード
  • マイストライカー

eMAXIS 最適化バランスのアセットアロケーション

最適化バランスのアセットアロケーション(出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/261422/261422_20191026.pdf)

マイゴールキーパーを除く4種類は、国内外の株式や債券、不動産投資信託など、8つの資産クラスから成り立ちます。

eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー・マイミッドフィルダー・マイフォワード・マイストライカー)の特徴(2019年10月28日時点)
投資先日本を含む全世界株式
日本を含む全世界債券
日本・先進国の不動産投資信託
ベンチマーク合成指数
購入手数料0%
(ノーロード)
信託報酬0.55%
実質コスト
信託財産留保額0.05~0.1%
換金手数料0%
運用期限無期限
純資産
つみたてNISA
iDeCo×
運用会社三菱UFJ国際投信

一方、マイゴールキーパーは値動きが大きくなりやすい新興国株式と新興国債券を除いた6つの資産に投資します。

eMAXIS 最適化バランス(マイゴールキーパー)の特徴(2019年10月28日時点)
投資先日本と先進国の株式
日本と先進国の債券
日本・先進国の不動産投資信託
ベンチマーク合成指数
購入手数料0%
(ノーロード)
信託報酬0.55%
実質コスト
信託財産留保額0%
換金手数料0%
運用期限無期限
純資産
つみたてNISA
iDeCo×
運用会社三菱UFJ国際投信

コスト面の特徴

eMAXIS最適化バランスシリーズは全商品で信託報酬0.55%です。

slimシリーズなど、最近のネット証券の定番商品に比べると高コストですが、銀行で投資信託を購入する分には未だ低コストな部類です。

一方、実際にかかっているコストは約0.6%台と、やはりネット証券の定番低コスト商品に比べると高コストですが、銀行で入手できる商品としては安価です。

違いは最適化バランスの値動きの大きさ

5種類あるeMAXIS 最適化バランスの違いは値動きの大きさです。

ゴールキーパーからストライカーへ、「ポジションが前」にいくほど株式比率が多くなり、よりハイリスクハイリターン型の運用になります

2017年6月5日から2017年6月30日までの、最適化バランス5種類の値動き(前日比)(出典:SBI証券の基準価額データを元に筆者作成)

eMAXIS 最適化バランスの値動き

eMAXIS 最適化バランスシリーズの値動き(出典:https://emaxis.jp/text/261417_190201.pdf

基本的に投資のリスクとリターンはトレードオフの関係のあり、高いリターンを求めるほど大きな損失の可能性も出てきます。

この図から分かるように、期間中もっとも利益が出ていた(基準価額が上昇した)マイストライカーは相場下落時の値下がりも大きく、一方でマイゴールキーパーはほとんど基準価額が動かない一方で、値下がりも限定的です。

独自コンテンツなども提供されています

話題にはなりませんが、一応eMAXIS 最適化バランスシリーズ専用のポータルサイトが作られるなど、運用会社はそこそこ本商品に力を入れているようです。

一応eMAXISシリーズだから??

公式サイトでは動画コンテンツなども配信されていますので、ぜひご覧になってみてください。

eMAXIS 最適化バランス運用報告リポート | 三菱UFJ国際投信

最適化バランスファンドのおすすめはどれ?

投資家の人気度合いで選ぶと?

5つのシリーズ商品の設定口数を比較すると以下の通りになります。

最適化バランスシリーズの設定口数(2019年10月時点)
口数
マイストライカー2,499,467,267口
マイフォワード1,268,002,510口
マイミッドフィルダー2,303,430,954口
マイディフェンダー763,076,768口
マイゴールキーパー888,912,483口

出典:eMAXIS 最適化バランスシリーズ運用報告書

特に人気があるのはマイストライカーとマイミッドフィルダーです。

なお、一般的に投資信託の受益口数が10億口を下回ると、早期償還(運用をやめること)の可能性が生じます

マイディフェンダーとマイゴールキーパーは今のところ10億口未満で、もう少し資産が増えて欲しいところです。

最もよく選ばれるマイミッドフィルダー

三菱UFJ国際投信が公開したポートスターの診断結果によると、最も多い36%のユーザーが中リスク中リターンのマイミッドフィルダーを選んだそうです。

ポートスター | 三菱UFJ国際投信

eMAXIS最適化バランスの診断結果

出典:https://portstation.emaxis.jp/cafe/research01.html

この結果では次点がマイディフェンダーなのですが、実際にはマイストライカーのほうが選ばれている点は興味深いですね。

マイディフェンダーよりリスクを抑えると国内債券比率が高くなってしまうことから、債券の運用難を避けるためかもしれません。

筆者はマイミッドフィルダーに積み立て

一方、筆者はマイミッドフィルダーも選んでいます。銀行で買っていて、今も継続的に積み立て中です。

マイミッドフィルダーの積立開始から2年。貯まった資産で外国に行きます
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最適化バランスファンドはどこで買える?

2019年10月28日現在で多数の金融機関で購入できます。

マイストライカー販売会社一覧 | 三菱UFJ国際投信

マイフォワード販売会社一覧 | 三菱UFJ国際投信

マイミッドフィルダー販売会社一覧 | 三菱UFJ国際投信

マイディフェンダー販売会社一覧 | 三菱UFJ国際投信

マイゴールキーパー販売会社一覧 | 三菱UFJ国際投信

楽天証券やSBI証券などのネット証券を利用する限りは、本商品シリーズを選ぶ強いメリットがありません

銀行で(それなりに)低コストな投資信託を買いたいときに選択肢になる商品シリーズだと思います。

ただ、つみたてNISAではつみたてんとうシリーズがありますので、やはり本商品シリーズを積極的に選ぶ理由は薄いです。

「つみたてんとう」には8資産と4資産のバランスファンドしかありませんので、もう少し自由度が欲しい場合に選択肢に入れると良いと思います。

普通は商品の違いなどわからないと思うので、そういった場合にはつみたて8資産などで十分だと思います。

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まとめ

  • eMAXIS 最適化バランスシリーズは、リスクとリターンの程度が異なる5つのバランスファンドから成り立つ商品シリーズ
  • 個人投資家はマイストライカーとマイミッドフィルダーを選ぶことが多い。2019年1月時点でマイディフェンダーとマイゴールキーパーは早期償還の判断基準になる受益権10億口を下回る
  • 簡単診断で商品を選定できる「ポートスター」を利用できる。ポートスター診断で選ばれやすいのはマイミッドフィルダー

ちなみに8資産均等型の記事もあるので、良かったら見ていってくださいね。

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