eMAXIS最適化バランスはリスク許容度の異なる5つの商品から成るシリーズです。
★eMAXIS 最適化バランスシリーズのラインナップ
結論から述べると、投資家に選ばれているのはマイストライカーかマイミッドフィルダーです。
診断ツール(ポートスター)を利用するとマイミッドフィルダーがもっとも選ばれやすいのですが、実際の運用ではマイストライカーがもっとも買われています。
個人的オススメはマイミッドフィルダーですし、実際に運用を行なっています。
以下、詳しく見ていきましょう!
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eMAXIS最適化バランスとは
リスクの異なる5つのバランスファンドシリーズ
eMAXIS最適化バランスは、債券や株式など複数の資産クラスをまとめて運用した、「バランスファンド」と呼ばれる投資信託です。
最適化バランスシリーズには以下の5種類の商品があり、それぞれで将来期待される利益と、相場が下落したときの見込み損失額が異なります。
★eMAXIS 最適化バランスシリーズのラインナップ
- マイゴールキーパー
- マイディフェンダー
- マイミッドフィルダー
- マイフォワード
- マイストライカー
最適化バランスのアセットアロケーション(出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/261422/261422_20191026.pdf)
マイゴールキーパーを除く4種類は、国内外の株式や債券、不動産投資信託など、8つの資産クラスから成り立ちます。
投資先 | 日本を含む全世界株式 日本を含む全世界債券 日本・先進国の不動産投資信託 |
ベンチマーク | 合成指数 |
購入手数料 | 0% (ノーロード) |
信託報酬 | 0.55% |
実質コスト | – |
信託財産留保額 | 0.05~0.1% |
換金手数料 | 0% |
運用期限 | 無期限 |
純資産 | ー |
つみたてNISA | ○ |
iDeCo | × |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
一方、マイゴールキーパーは値動きが大きくなりやすい新興国株式と新興国債券を除いた6つの資産に投資します。
投資先 | 日本と先進国の株式 日本と先進国の債券 日本・先進国の不動産投資信託 |
ベンチマーク | 合成指数 |
購入手数料 | 0% (ノーロード) |
信託報酬 | 0.55% |
実質コスト | – |
信託財産留保額 | 0% |
換金手数料 | 0% |
運用期限 | 無期限 |
純資産 | ー |
つみたてNISA | ○ |
iDeCo | × |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
コスト面の特徴
eMAXIS最適化バランスシリーズは全商品で信託報酬0.55%です。
slimシリーズなど、最近のネット証券の定番商品に比べると高コストですが、銀行で投資信託を購入する分には未だ低コストな部類です。
一方、実際にかかっているコストは約0.6%台と、やはりネット証券の定番低コスト商品に比べると高コストですが、銀行で入手できる商品としては安価です。
違いは最適化バランスの値動きの大きさ
5種類あるeMAXIS 最適化バランスの違いは値動きの大きさです。
ゴールキーパーからストライカーへ、「ポジションが前」にいくほど株式比率が多くなり、よりハイリスクハイリターン型の運用になります。
2017年6月5日から2017年6月30日までの、最適化バランス5種類の値動き(前日比)(出典:SBI証券の基準価額データを元に筆者作成)
eMAXIS 最適化バランスシリーズの値動き(出典:https://emaxis.jp/text/261417_190201.pdf)
基本的に投資のリスクとリターンはトレードオフの関係のあり、高いリターンを求めるほど大きな損失の可能性も出てきます。
この図から分かるように、期間中もっとも利益が出ていた(基準価額が上昇した)マイストライカーは相場下落時の値下がりも大きく、一方でマイゴールキーパーはほとんど基準価額が動かない一方で、値下がりも限定的です。
独自コンテンツなども提供されています
話題にはなりませんが、一応eMAXIS 最適化バランスシリーズ専用のポータルサイトが作られるなど、運用会社はそこそこ本商品に力を入れているようです。
一応eMAXISシリーズだから??
公式サイトでは動画コンテンツなども配信されていますので、ぜひご覧になってみてください。
eMAXIS 最適化バランス運用報告リポート | 三菱UFJ国際投信
最適化バランスファンドのおすすめはどれ?
投資家の人気度合いで選ぶと?
5つのシリーズ商品の設定口数を比較すると以下の通りになります。
口数 | |
---|---|
マイストライカー | 2,499,467,267口 |
マイフォワード | 1,268,002,510口 |
マイミッドフィルダー | 2,303,430,954口 |
マイディフェンダー | 763,076,768口 |
マイゴールキーパー | 888,912,483口 |
出典:eMAXIS 最適化バランスシリーズ運用報告書
特に人気があるのはマイストライカーとマイミッドフィルダーです。
なお、一般的に投資信託の受益口数が10億口を下回ると、早期償還(運用をやめること)の可能性が生じます。
マイディフェンダーとマイゴールキーパーは今のところ10億口未満で、もう少し資産が増えて欲しいところです。
最もよく選ばれるマイミッドフィルダー
三菱UFJ国際投信が公開したポートスターの診断結果によると、最も多い36%のユーザーが中リスク中リターンのマイミッドフィルダーを選んだそうです。
出典:https://portstation.emaxis.jp/cafe/research01.html
この結果では次点がマイディフェンダーなのですが、実際にはマイストライカーのほうが選ばれている点は興味深いですね。
マイディフェンダーよりリスクを抑えると国内債券比率が高くなってしまうことから、債券の運用難を避けるためかもしれません。
筆者はマイミッドフィルダーに積み立て
一方、筆者はマイミッドフィルダーも選んでいます。銀行で買っていて、今も継続的に積み立て中です。
最適化バランスファンドはどこで買える?
2019年10月28日現在で多数の金融機関で購入できます。
楽天証券やSBI証券などのネット証券を利用する限りは、本商品シリーズを選ぶ強いメリットがありません。
銀行で(それなりに)低コストな投資信託を買いたいときに選択肢になる商品シリーズだと思います。
ただ、つみたてNISAではつみたてんとうシリーズがありますので、やはり本商品シリーズを積極的に選ぶ理由は薄いです。
「つみたてんとう」には8資産と4資産のバランスファンドしかありませんので、もう少し自由度が欲しい場合に選択肢に入れると良いと思います。
普通は商品の違いなどわからないと思うので、そういった場合にはつみたて8資産などで十分だと思います。
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まとめ
- eMAXIS 最適化バランスシリーズは、リスクとリターンの程度が異なる5つのバランスファンドから成り立つ商品シリーズ
- 個人投資家はマイストライカーとマイミッドフィルダーを選ぶことが多い。2019年1月時点でマイディフェンダーとマイゴールキーパーは早期償還の判断基準になる受益権10億口を下回る
- 簡単診断で商品を選定できる「ポートスター」を利用できる。ポートスター診断で選ばれやすいのはマイミッドフィルダー
ちなみに8資産均等型の記事もあるので、良かったら見ていってくださいね。