2016年は証券各社や投資信託の運用会社からさまざまな「ロボアドバイザー」が登場しました。初めて投資を志すなら使ってみるのも良いと思います。
ロボアドには
- 商品を選ぶだけのもの
- 商品を選び、かつ運用まで行うもの(WealthNaviやTHEOなど)
の2つがありますが、ここで紹介するポートスターは前者に該当します。
三菱UFJ国際投信はeMAXISシリーズが特に有名ですが、それらは地方銀行でもラインナップされていることが多いインデックス投信なのです。
今回紹介するポートスターを利用すると、最終的にeMAXIS最適化バランスシリーズのいずれかが提案されます。地方銀行での運用を考えているときに利用できる場合があるんです。
Contents
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ポートスターの使い方
以下の5つの質問に答えるだけです。
- これからの運用期間
- 基本的な投資方針(リスク選好か保守的か)
- 運用パターン(投資したお金の時価の変化)
- 運用パターン(毎年の運用損益)
- 基準価額下落時の投資方針
この5つに答えると、同社が運用する5つの投資信託のうち、いずれか1つがオススメされます。
いくつかわかりにくい点として、
- 運用パターン(投資したお金の時価の変化)
- 運用パターン(毎年の運用損益)
があります。
投資したお金の時価の変化
3番目に聞かれる質問は、あなたが投資したお金の時価の変化を示します。時価が大きく振れることを望むか、一方で小さく振れる(あまり振れない)ことを望むかを選択します。
3つの選択肢がありますが、運用パターンBとCは途中で元本割れしています。
元本が割れないことを前提にするならAを、一時的に割れても良いので大きなリターンを追求したいならBやCを選びます。
毎年の運用損益
4番目に聞かれる質問は、毎年の投資成績を示します。

このうち、4番目の質問を表にまとめると以下のようになります。端的には、AからCに向かってハイリスクハイリターンな運用になります。
A | B | C | |
---|---|---|---|
最高益 | 23万 | 35万 | 57万 |
最大損失 | -20万 | -30万 | -50万 |
平均リターン | 3万 | 5万 | 7万 |
総評 | ローリスク ローリターン |
ミドルリスク ミドルリターン |
ハイリスク ハイリターン |
eMAXIS最適化バランスとは
eMAXIS最適化バランスは、債券や株式など複数の資産クラスをまとめて運用した、バランスファンドと呼ばれる投資信託です。
債券や株式の割合によって、リスクとリターンが変わってきます。
ポートスターを利用すると、以下のeMAXIS最適化バランスシリーズのいずれか1つを提案されます。
- マイゴールキーパー
- マイディフェンダー
- マイミッドフィルター
- マイフォワード
- マイストライカー
ゴールキーパーからストライカーへ、「ポジションが前」にいくほど株式比率が多くなり、よりハイリスクハイリターン型の運用になります。
最適化バランスの1日あたりの値動き
2017年6月5日から2017年6月30日までの、最適化バランス5種類の値動き(前日比)を重ねたものです。
水色のストライカーがもっとも大きく振れているのがわかります(つまりハイリスクハイリターンだということ)。
最適化バランスの特徴
eMAXIS最適化バランスシリーズは、eMAXISの他のシリーズ同様、
- 運用期限が無く
- 買付手数料がなく
- 信託報酬も安価(0.54%)
なので、投資先に価する高水準なファンド群だと思っています。
最近では、より低信託報酬で運用できるeMAXIS slimシリーズが登場したため、それを扱うネット証券で最適化バランスを購入するのはちょっと合理的ではないかもしれません。
しかし、eMAXIS slimシリーズを取り扱う証券会社は限られます。ので、それを取り扱っていない地方銀行や他の証券会社なら、有力な選択肢の1つにしても良いと思います。
もし最適化バランスの購入を希望する場合には、先のポートスターで選択肢をもとに投資する商品を決め、それに毎月定額で積立投資するのです。
最適化バランスファンドのどれがよい?
いやいや、それを選ぶのがポートスターなんですけどね。
低リスク運用ならマイディフェンダー
あなたが初めての資産運用ならマイディフェンダーでもよいんじゃないかと思います。このファンドは公的年金相当のリスクを謳っており、株式比率が30%と低いのが特徴です。
つまり、ローリスクで運用できること。
公的年金だって損してるじゃないか!というツッコミはなしです。
マスコミは揚げ足取りみたいな指摘をしますが、長期の運用成績はプラスで確実に収益を積み重ねているからです(長期投資では、一時的な時価の減少は見守るものです)。
公的年金運用に学ぶ 低リスク高リターンのコツ | NIKKEI STYLE
マイディフェンダーと公的年金は別物ですが、両者とも安定性の高いポートフォリオを組んでいます。直近の運用で、すぐに大きな損失を抱える可能性は少ないはずです。
あなたが大きな損をしたくないと考えるなら、マイディフェンダーはオススメしやすいです。
筆者の運用実績
昔、SBI証券のキャッシュバックキャンペーンで買ったマイディフェンダーは、約半年で2.84%の値上がりしています(この成績はあなたの将来の成績を保証・示唆しない点に注意)。
最適化バランスは分配金を出す投資信託ではないので、ひたすら長く保有するほど有利です。
マイディフェンダーを新規で買うつもりはありませんが、売らずに年単位で持ち続ける予定です。
筆者はマイミッドフィルダーに積み立て(現在進行中)
一方、筆者はマイミッドフィルダーも選んでいます。銀行で買っていて、今も継続的に積み立て中です。
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マイミッドフィルダーの積み立てを始めました
投資信託のシリーズである「eMAXIS最適化バランス」のうち、マイミッドフィルダーへの積み立てを始めました。 積立額は毎月1万円と無理なく投資を続けるための金額に設定しています。 最適化バランスについ …
マイディフェンダーはリスクが低い分だけ、日本国債比率が高めです。
個人的には日本国債比率はあまり高くなくてもよいと考えているので、マイディフェンダーへの投資をやめて、マイミッドフィルダーを選ぶことにしました。
なお、マイフォワード以降は株式比率が高くなり、筆者が他に保有している投資信託の特徴と重複するので除外しました。
最もよく選ばれるマイミッドフィルダー
三菱UFJ国際投信が公開したポートスターの診断結果によると、最も多い36%のユーザーがマイミッドフィルダーを選んだそうです。
次点で26%のユーザーがマイディフェンダーを選んでおり、この2つだけで過半数を超えています。
この結果は、どちらかといえば中間的なリスクリターンか、もう少し保守的な運用を望んでいるユーザーが多いことを示しています。
最適化バランスファンドはどこで買える?
ポートスターは商品を選ぶだけなので、どこで売っているかはガイドしてくれません。
2016年11月17日現在で、松井証券を除くネット証券4社と一部の地方銀行で購入できます。東北地方の銀行なら、山形銀行と東邦銀行で扱っています。
購入可能な金融機関で少額投資を
投資可能な金融機関を見つけたら、最初は少額で投資して感触を試せばよいです。それであなたが良いと思ったら少しずつ増額して積み立てを、合わないと思ったらやめればよいのですから。
最安は毎月100円から!
楽天証券かSBI証券を利用すると、毎月100円から積立できますよ!
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誰でもたった100円から投資信託を毎月買える時代へ
先日、楽天証券が投資信託の最低購入価格(価額)を100円に引き下げたところ、SBI証券も対抗して最低100円に引き下げました。 SBI証券の投資信託は、「金額買付は1万円から」「積立買付は500円から …
運用レポートも見てね
動画コンテンツなども配信されていますので、ぜひご覧になってみてください。
eMAXIS最適化バランス運用報告リポート | 三菱UFJ国際投信
運用報告書全体版を眺めるよりもわかりやすいですよ!
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まとめ
以上をまとめると、
- ポートスターは5つの質問から選んで答えるだけ
- 個人的にはマイディフェンダーかマイミッドフィルダーあたりを利用
- 楽天証券かSBI証券を利用すると毎月100円から利用可能
です。是非お試しあれ!