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【つみたてNISA】DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)の特徴。日本株重視のバランスファンド

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)の公式サイトの説明 3. 商品選択と組み合わせ




DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)は「国内株式 + 先進国株式」を重視するバランスファンドです。株式比率が約7割と、リスクを取っているものの、つみたてNISA向きの資産配分になっています。

DCニッセイワールドセレクトファンドシリーズ全体では「DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)」のほうが人気です。ですが、繰り返すようにつみたてNISA向きなのは株式重視型です。

良くも悪くも日本株の影響を受けやすい商品ですので、日本株にポジティブな印象を持つならおすすめ、ネガティブな印象を持つなら他の商品をお選びください。

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「DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)」とは

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)(協会コード:29313031)は、ニッセイアセットマネジメントが運用する、つみたてNISA対応の投資信託です。

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型) | ニッセイアセットマネジメント

DCニッセイワールドセレクトファンドシリーズは4種類あり、「株式重視型」はもっともハイリスクハイリターンな位置づけの商品です。

★4種類あるDCニッセイワールドセレクトファンドシリーズ

信託報酬や純資産などの基本情報

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)の特徴(2019年11月06日現在)
購入手数料 0%
(ノーロード)
信託報酬
実質コスト
0.154%
0.274%
信託財産留保額 0%
換金手数料 0%
運用期限
(償還日)
無期限
(償還なし)
基準価額 ニッセイアセマネ公式
純資産(ベビー)
純資産(マザー)
155億円
-億円
SBI証券ランキング
つみたてNISA
設定件数
ランク外
(2019年4月)

マザーファンドは投資先が異なる5種類のインデックスファンドから構成されています。ニッセイ外国株式インデックスファンドやニッセイインデックスパッケージシリーズなど、同社の低コストインデックスファンドと共有しています。

信託報酬ランキング(2019年11月)

11位

SBI証券で2019年11月6日時点で取り扱う153本のつみたてNISA対象投信との比較。

iDeCoで採用されているため純資産が多い

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)はiDeCoで採用されていることもあって純資産が多めです。つみたてNISA対象ファンドとしては無名ですが、潜在的な利用者は多いです。

なお、純資産の多さで言えばDCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)のほうが多くなっています。「標準」という名前ゆえ、そちらを選ぶ方が多い気もしますね。

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参考までに設定された口数も標準型のほうが2倍多くなっていますつみたてNISA向きなのは株式重視型ですが、全体的には標準型のほうが人気です。

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)のアセットアロケーション

出典:https://www.nam.co.jp/report/pdf/mo120302-1.pdf

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式標準型)のアセットアロケーションは、上図より以下のように読み取れます。

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)のアセットアロケーション
資産クラス 比率
国内債券 15%
先進国債券 10%
新興国債券 0%
国内株式 40%
先進国株式 30%
新興国株式 0%
国内REIT 0%
先進国REIT 0%
短期金融資産 5%

※短期金融資産とは「1年以内に運用を終える安全性の高い国内債券や譲渡性預金など。

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)のアセットアロケーションは、資産の7割を株式に投資して運用されます。また、国内資産の比率は60%(国内株式 + 国内債券 + 短期金融資産)となっていて、標準型同様に国内資産を重視しやすい「よくあるバランスファンド」とも言えます。

★国内資産を重視しやすい「よくあるバランスファンド」とは

投資ブロガーは世界経済インデックスファンドやeMAXIS slim バランス(8資産均等型)を好みますが、投資にさほど詳しくない(そこまで関心のない)投資家は国内比率の高い商品を選ぶ傾向があるようです。「そういう人向けの配分になっている」ということですね。

公式サイトには「主に世界の株式・債券に投資するファンドです。」と書いていますが、実際には「主に日本の株式・債券に投資するファンドです。」のほうが適切な気もしますね(DCニッセイワールドセレクトファンド全体に言えることですが)

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)の公式サイトの説明

よくあるバランスファンドとの比較

というわけで、アセロラ(使っているデータはJPモルガンAMの将来予測データ)を使ってよくあるバランスファンドとのパフォーマンスを比較してみましょう。なお、短期金融資産はリスク0%、リターン0%として計算しています。

よくあるバランスファンドとの比較(2019年5月23日時点)
商品名 リスク
(%)
リターン
(%)
DCニッセイワールド
セレクトファンド
(安定型)
3.91 1.24
DCニッセイワールド
セレクトファンド
(債券重視型)
6.55 1.99
DCニッセイワールド
セレクトファンド
(標準型)
9.71 2.71
DCニッセイワールド
セレクトファンド
(株式重視型)
12.98 3.44
4資産均等配分 10.57 2.75
6資産均等配分 12.78 3.37
8資産均等配分 13.48 3.94
公的年金 9.75 2.70

この比較によると、DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)は6資産均等配分型(例えば、ニッセイインデックスバランスファンド6資産均等型)に近いパフォーマンスを期待できます。バランスファンドとしてはややリスクを取り、利益を追求するタイプと言ってよいと思います。

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)の将来予想

引き続き、アセロラを利用して、毎月1万円を20年間積み立てた場合の将来予測を求めてみました。以下で述べる結果は、あなたの将来の運用成績を保証しませんので参考程度にご利用ください。

20年後はいくらに?

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)の将来予測

出典:JPモルガンAMの超長期マーケット予測2019のデータを利用しアセロラで算出

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)の将来予測

出典:JPモルガンAMの超長期マーケット予測2019のデータを利用しアセロラで算出

この計算では、240万円(毎月1万円 × 12ヶ月 × 20年)の積み立てに対し、中央値で327.5万円、平均349.8万円の運用成績になりました。

1年間の最大見込み損失額は投資額の22.5%でした。相場次第では1年間で投資したお金の4分の1を失う可能性のある計算です。

20年後の元本割れの確率は17.3%でした。このあたりは主に日本株の頑張り次第だと思います。

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)を購入できる金融機関

つみたてNISAで購入するならば

SBI証券や楽天証券など、いわゆるネット証券で購入可能です。楽天証券で購入するのが2019年時点での最良の選択だと思います。

iDeCoは日本生命(ニッセイ)で取り扱い

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)は日本生命(ニッセイ)のiDeCoで購入できます。

日本生命(ニッセイ)のiDeCo

ネットではあまり話題にはなりませんが、低コストファンドを運用するニッセイアセットマネジメントのグループだけあって、DCニッセイ外国株式インデックスなどの低コストファンドをラインナップに揃えています。ただ、毎月管理手数料が発生する点で、SBI証券や楽天証券のiDeCoに比べるとコストがかかるのがデメリットです。

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まとめ

  • DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)は日本株比率の高いバランスファンドの1つ。日本株式の成長に期待するなら利用したい
  • 純資産が100億円を超えており多いので選びやすい。ただし、このシリーズで特に人気があるのはDCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)のほう。
  • つみたてNISAのバランスファンドとしてはややリスクをとってリターンを追うタイプ。良くも悪くも日本株の影響を受けやすい

株式比率が高い点はつみたてNISA向きですが、シリーズとしては標準型のほうが人気が高くなっています。いずれにせよ、やや日本株を重視してバランスファンドを選びたいときに選べる商品だと思います。

つみたてNISAでは無名ですが、純資産が多い点は安心できる材料です。20年間は継続して運用されると思います。