【つみたてNISA】eMAXIS slim 新興国株式インデックスに毎月1万円投資したら20年後いくらに?

4. 投資信託・ETF商品解説




つみたてNISAでは先進国株式もののインデックスファンドが人気ですが、実は新興国クラスもそれなりに売れているって知ってました?

この記事で紹介する「eMAXIS slim 新興国株式インデックス」は、SBI証券の販売金額ランキングで15位。

新興国に投資するなら最有力候補とも呼べる商品なんです。

この記事では、eMAXIS slim 新興国株式インデックスの特徴と、ライバル商品である「EXE-i つみたて新興国株式ファンド」との比較を紹介。

また、乱数シミュレーションや過去の実績から求めた、将来の成績と下落幅の予想数値も併せて紹介します。

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eMAXIS slim 新興国株式インデックスとは

eMAXIS slim 新興国株式インデックス(協会コード:0331C177)は、三菱UFJ国際投信が運用する、つみたてNISA対応の投資信託です。

eMAXIS slim 新興国株式インデックス | 三菱UFJ国際投信

eMAXIS slimシリーズは、もはや説明不要、つみたてNISAで資産形成の本命となる「eMAXIS slim 先進国株式インデックス」を内包する低コストインデックスファンドシリーズです。

eMAXIS slim 公式サイト

信託報酬や純資産などの基本情報

eMAXIS slim 新興国株式インデックスの特徴(2019年9月19日現在)。
購入手数料0%
(ノーロード)
信託報酬
実質コスト
0.20412%
0.379%
信託財産留保額0%
換金手数料0%
基準価額MUFG公式
モーニングスター
純資産(ベビー)
純資産(マザー)
198億円
715億円
SBI証券ランキング
つみたてNISA
設定件数
10位
(2019年8月)

マザーファンド

マザーファンド「新興国株式インデックスマザーファンド 」は、eMAXIS 新興国株式インデックスやeMAXIS slim バランス(8資産均等型)などと共有しており、純資産は約715億円と十分な規模です。

新興国に投資・・・ってどこの国のこと?

eMAXIS slim 新興国株式インデックスは新興国に投資する商品で、MSCIエマージングマーケットインデックスに連動します。

MSCI エマージング・マーケット・インデックスは、MSCI Inc.が開発した株式インデックスで、世界の新興国の株式の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。

出典:上場インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング) | 日興アセットマネジメント

以下のグラフは、eMAXIS slim 新興国株式インデックスの投資先の国の比率を示すものです。

eMAXIS slim新興国株式インデックスの投資先

出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/252878/252878_20190725.pdf

  1. 中国:33.0%
  2. 韓国:13.0%
  3. 台湾:11.3%
  4. インド:9.2%
  5. ブラジル:7.2%

また、投資先であるメジャーな企業として、

  • テンセント
  • サムスン電子
  • アリババグループ
  • タイワン・セミコンダクター(台湾集積回路製造)

などがあります。

このように、eMAXIS slim 新興国株式インデックスの最終的な投資先は中国や台湾、韓国、インド、ブラジルなどの株式です。

特に中国とインドは人気の高い投資先ですね。

eMAXIS slim 先進国株式インデックスとの違い

eMAXIS slim 先進国株式インデックスとの違いは投資先が異なります。

  • eMAXIS slim 先進国株式インデックス:アメリカやEU諸国など
  • eMAXIS slim 新興国株式インデックス:中国や台湾など

そもそも新興国への投資って必要なの?

以下の記事で議論しましたが、

  • 「新興国は人口が増えるから、株価も上がる」は必ずしも正しくない
  • 分散投資先として選ぶのはあり

といったあたりを踏まえた上で判断いただければと思います。

過去の実績を見る限りは、どうしてもリスクの高い資産クラスなので、損失覚悟で高い収益を得たい場合には検討に値します

ライバルは「SBI・新興国株式インデックス・ファンド」や「ニッセイ新興国株式インデックスファンド」

eMAXIS slim 新興国株式インデックスのライバルは、つみたてNISA対象の新興国株式ファンドで、特に以下の2つのファンドが主なライバルになります。

  • SBI・新興国株式インデックス・ファンド(旧:EXE-i つみたて新興国株式ファンド)
  • ニッセイ新興国株式インデックスファンド

前者のニッセイ新興国株式インデックスファンドは、eMAXIS slim 新興国株式インデックス同様にMSCI エマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとする商品です。

一方、後者のSBI・新興国株式インデックス・ファンドはFTSEエマージングインデックスをベンチマークにしています。

「FTSE・エマージング・インデックス」は、FTSE社が開発した指数で、新興国株式市場全体の動きを表す指数です。 FTSE・エマージング・インデックス(円換算ベース)は、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをもとに、委託会社が円換算しております。

出典:EXE-i つみたて新興国株式 | SBIアセットマネジメント

下表はMSCIエマージングマーケットインデックスとFTSEエマージングインデックスを比較したものです。

MSCIエマージングマーケットインデックスと比較して、FTSEエマージングインデックスは、

  • 韓国には投資しない
  • 構成銘柄数が1042と200銘柄ほど多い
  • より時価総額の低い小型株を含む

といった特徴を持ちます。

MSCIFTSE
構成国1位
割合
中国
29.92
中国
32.61
構成国2位
割合
韓国
15.1
台湾
13.1
構成国3位
割合
台湾
11.77
インド
10.63
構成国4位
割合
インド
8.1
ブラジル
9.15
構成国5位
割合
ブラジル
7.47
南アフリカ
8.37
構成銘柄数8461042
時価総額
(最大銘柄/USDm)
297,447.30288,149
時価総額
(最少銘柄/USDm)
423.41109

正直、どちらが良いのか悩みます(というかなかなかわかりませんw)が、

  • 通常はeMAXIS slim 新興国株式インデックスを
  • 小型株効果(時価総額の低い株のリターンが高くなるアノマリー)を狙うなら、SBI・新興国株式インデックス・ファンドを

それぞれ選べば良いかなと思います。

純資産ベースで見ると、eMAXIS slim 新興国株式インデックスのほうが選ばれていますね。

検証:20年後の運用成績を算出

乱数シミュレーション(モンテカルロ法)を用いて、20年間、毎月1万円ずつ積み立てた場合の予想成績を紹介します。

以下で述べる計算結果は、あなたの将来の運用成績を保証・約束するものではありません

eMAXIS slim 新興国株式インデックスのリスクとリターン

ベンチマークであるMSCIエマージングマーケットインデックスの過去20年間のデータを使います。

myINDEXによると、2018年4月19日時点で

  • リターン:6.6%
  • リスク:25.2%

です。

今回は信託報酬(0.2052%)を引き、

  • リターン:6.3948%(6.6% – 0.2052%)
  • リスク:25.2%

にて計算します。

計算結果:20年後の推定成績

計算回数1,000回
運用年数20年
総投資金額240万円
(1万円 × 12ヶ月 × 20年)
最高評価額2,805万円
(+2,565万円)
最低評価額50万円
(-190万円)
平均評価額475万円
(+235万円)
元本割れ回数271回
元本割れ確率27.1%

20年後の成績は240万円の積み立てに対し、50万円~2,805万円と大きくばらつきました

ただ、この結果は過去の数値に基づく乱数計算なので、単なる数字遊びとしてご覧ください。

eMAXIS slim 新興国株式インデックスの「見込み最大損失額」

myINDEXのリスクとリターンを使って、eMAXIS slim 新興国株式インデックスに投資した時に生じうる「見込み最大損失額」を算出しました。

これは、仮に1年間で「リーマンショック級の下落」を経験した際に、投資額のいくらを失うかを求めたものです。

過去のデータに基づく算出ですので、目安としてご覧ください

リターン(%)6.3948
リスク(%)25.2
見込み最大損失額
(投資額の%)
44

計算上、eMAXIS slim 新興国株式インデックスは、1年間で投資額の44%の評価損を抱える可能性があります。

仮に100万円投資後に酷い相場を経験すると、1年後に56万円になっている計算です。

新興国に投資する商品ですので、経済危機のようなイベントでは大きな値下がりを経験することが多くなるはずです。

「元本割れって怖いな」って方には向かない商品ですので、その点はご注意ください。

eMAXIS slim 新興国株式インデックスへの投資はオススメか

上述の通り、eMAXIS slim 新興国株式インデックスは、つみたてNISA対象商品の中で、極めてリスクの高い商品です。

すでに投資にある程度なれていて、かつ、余裕資金を運用するような個人投資家に向いています。

つみたてNISAでは、野村つみたて外国株投信やeMAXIS slim 全世界株式(除く日本)のように、先進国と新興国をペアで投資できる商品も販売されています。

「そのような商品では満足いかない!」といった場合にeMAXIS slim 新興国株式インデックスをお選びください。

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まとめ

  • eMAXIS slim 新興国株式インデックスは低コストで中国や韓国、台湾などの新興国に投資できる商品
  • ライバルはEXE-i つみたて新興国株式。ベンチマークが異なるので、若干成績が異なる可能性がある
  • 新興国への投資はリスクが高い。金融危機が訪れると、1年で投資額の半分を失う可能性があることを認識した上で投資すること

なお、eMAXIS slim 新興国株式インデックスはSBI証券や楽天証券などのネット証券で販売しています。

EXE-i つみたて新興国株式はSBI証券のみで販売していますので、両者を選択できるSBI証券に口座を持っておけば好きなほうを選ぶことができます。

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