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【つみたてNISA】野村6資産均等バランス(つみたて6資産)を20年運用すると将来いくらになる?

3. 商品選択と組み合わせ




野村6資産均等バランス(つみたて6資産)は、日本と先進国の株式、債券、不動産投資信託(REIT)に均等に投資を行うバランスファンド

野村6資産均等バランス | 野村アセットマネジメント

2017年9月に設定されたばかりで、その名前からも「つみたてNISA(積立NISA)」を意識していることがわかる投資信託です。

まだ販売会社が少ないものの、野村證券、SBI証券、そしてゆうちょ銀行(!)で選ぶことができます。

これら金融機関は利用者が多いため、比較的資金が流れ込みやすい(かもしれない)投資信託の1つだと思っています。

本記事では、つみたて6資産の商品特徴と、毎月2万円を積立投資した場合の将来の予想成績を紹介。

あなたがつみたてNISAを利用して、投資を始めたい場合には、オススメしやすい商品の1つです。

ちなみに他のx資産均等型との比較は以下の記事で紹介しています。

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「つみたて6資産」とは

「つみたて6資産」は日本と先進国の株式、債券、不動産投資信託(REIT)に、それぞれ16.7%ずつ投資を行う投資信託です。

冒頭でも述べたとおり、株や債券などの複数の資産に投資を行うことから、バランスファンド(複合ファンド)に分類されます。

ちなみにマザーファンド部分は野村つみたて日本株投信や野村つみたて外国株投信などと共有しています。

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他の投資信託に対する優位性

新興国を含まず、堅実な運用を期待できる

他の投資信託に対する優位性として、新興国を含まない6資産に均等投資している点が挙げられます。

通常、各資産に均等に投資する投資信託で言えば、8資産タイプが有名です。

あなたに投資信託の取引経験があるなら、

  • eMAXIS 8資産均等型
  • iFree 8資産バランス
  • たわらノーロード バランス8資産均等型

あたりの名前はご存知なのではないでしょうか。

これら8資産バランス型は、中国やインドに代表される新興国の債券と株式を含んでいますが、この2つの資産はいずれもハイリスクハイリターンな成績になりがちです。

「つみたて6資産」では新興国の資産を排しているため、その分だけリスクとリターンが少し低く抑えられています。

要するに、よくある8資産バランス型に比べてローリスクローリターンで、商品の方向としてミドルリスクミドルリターンを実現しています

  • ある程度の儲けは確保したい
  • でも、値下がりしたときに大損するのは困る

そんなときに選びやすい商品です。

運用コスト(信託報酬)が恐ろしく低い

また、つみたてNISA対応商品のため、投資信託の運用コスト(信託報酬)が年0.2376%と非常に低いのも特徴です。

低い信託報酬は、あなたの利益を高める効果がありますので、特に資産を形成したい時に選びたい投資先に向いています

つみたてNISAの制度的な特徴からも、「つみたて6資産」はあなたの資産形成に利用できる投資信託です。

「つみたて6資産」に毎月1万円積み立てると20年後将来いくらに?

ここでは、

  1. 最初に「つみたて6資産」のリスクとリターンを算出
  2. リスクリターンを用いて、モンテカルロ法にて将来の予想成績を算出

という流れで話を進めます。

リスクとリターンの算出

リスクとリターンは投資情報サイト「myINDEX」の「資産配分ツール」を使って算出しました。

得られたリターンより、野村つみたて6資産の信託報酬「0.2376%」を引くと以下の通りです。

  • リターン:5.2624%(5.5% – 0.2376%)
  • リスク:11.5%

この数値を元に、乱数シミュレーション(モンテカルロ法)で20年後に予想される成績を求めます。

注意点:毎年5.2%の利回りを得られるとは思わないこと

毎年利回り5.2%で運用できるわけではない点にご注意ください。

10年や20年と長い目でみたときの平均リターンが5.2%になった、という話で、1年単位の利回りは5.2以上も以下もありえます。

計算結果:あなたの資産は20年後にいくらになるか

上述の条件で20年運用したと仮定した計算結果です。

この計算結果は、あなたの将来の成績を保証・約束するものではない点にご留意ください。

計算回数1,000回
運用年数20年
総投資金額240万円
(1万円 × 12ヶ月 × 20年)
最高評価額1178万円
(+938万円)
最低評価額149万円
(-91万円)
平均評価額427万円
(+187万円)
元本割れ回数46回
元本割れ確率4.6%

20年間で480万円の投資に対し、20年後の評価額は平均1,060万円、372万円~3,868万円の間となりました。

また、元本割れの確率は1.2%(1000回中12回)と比較的低めです。

1年間で生じる「見込み最大損失額」

myINDEXのリスクとリターンを使って、野村つみたて6資産に投資した時に生じうる「見込み最大損失額」を算出しました。

これは、仮に1年間で「最悪の下落」を経験した際に、投資額のいくらを失うかを求めたものです。

過去のデータに基づく算出ですので、目安としてご覧ください

つみたて6資産
リターン(%)5.2624
リスク(%)11.5
見込み最大損失額
(投資額の%)
18

計算上、つみたて6資産は、1年間で投資額の18%の下落を経験する可能性があります。

この数値は他のバランスファンドよりも若干低めです。

野村證券 or ゆうちょ銀行での投資先に

「野村つみたて6資産」は野村證券かゆうちょ銀行でつみたてNISAを使う際の有力な投資先です。

  • いずれの金融機関も6資産バランス型の商品は「つみたて6資産」だけです
  • 8資産バランス型よりも少しリスクを抑えた運用を期待できます
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一方、あなたがSBI証券や楽天証券でつみたてNISAを使うなら、「つみたて6資産」と同じ運用方針で、より信託報酬の低いニッセイ・インデックスバランスF6資産均等型を選ぶことで、将来の成績は良くなる可能性が高まります

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まとめ

  • 野村6資産均等バランス(つみたて6資産)は日本と先進国の株式・債券・不動産投資信託(REIT)に投資
  • よくある8資産バランス型(eMAXIS 8資産均等など)に比べ、新興国を含まない分だけ、相対的にローリスクローリターンになりやすい
  • 野村證券やゆうちょ銀行でつみたてNISAを利用する際の投資先に。SBI証券を利用するなら、ニッセイ・インデックスバランスF6資産均等型のほうが有利(2017年11月16日時点)

個人的には、野村證券でつみたてNISAを利用する場合には「つみたて6資産」で良いのではないかと思っています。

一方、選択肢の多いSBI証券では、上述の通り、もっと良い条件で運用できる投資信託も扱っています。

なお、6資産バランスタイプを運用するならば、SBI証券でニッセイ・インデックスバランスF6資産均等型を購入・運用し、その残高に応じてSBIポイントを貰い、そのSBIポイントを現金化するのがもっとも効率的な運用方法です。

あなたがつみたてNISAを利用する金融機関でお悩みの場合には、ぜひ各社の条件をチェックしてみてください。

ちなみに他のx資産均等型との比較は以下の記事で紹介しています。

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