感想：超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資

高橋ダンさんの「超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資」という貴金属投資の書籍を買ったので、その感想や書評的な話題を紹介します。

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ゴールドの本って、ちょっと怪しい（笑）破滅論的なものが印象強く、正統派の投資入門本は少ないイメージを持っていました。そのため、本書はそういった導入本になるのでは？願わくば筆者の知らないことが書かれているのでは？と少し期待を持って購入しました。

結論から述べると、内容は完全に初学者向けで、筆者にとっては新たな知見はほとんどなかったものの、読みやすく必要な事柄が一通りまとまっていると思うので、今までゴールドのことを何も知らなかった人には良いのでは？と感じたところです。

以下、詳しく解説しましょう！

「超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資」について
読んだ感想など
まとめ

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「超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資」について

というわけで、改めて「超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資」の特徴。

★書籍で主に解説されていること

ゴールドに投資する6つの理由
ゴールドとは何か（主に歴史的な面から）
ゴールドに投資できる主な商品
ゴールドの投資戦略（長期・短期）

全体の流れは、まず「なぜゴールドに投資するのか」が紹介され、それも踏まえて「これまでゴールドはどのような扱いをされてきたか」が解説されます。

後半ではゴールドに投資できる商品として各種ETFや金鉱株などが紹介され、その投資スタイルとして長期での運用と短期売買（デイ～スイング）の解説で終わります。

途中、シルバーやプラチナ、加えて最近はデジタルゴールドとも呼ばれるビットコインの話題も少しだけ出てきます。主題はゴールドなので、それらの解説はあくまでおまけ的です。

1つ1つの項目はそこまで深くなく、「超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資」よりも以前紹介した「金投資の新しい教科書」が詳しく記述している項目も多いです（特に歴史や雑学は）。本書は（筆者が思うには）難しさが徹底的に省かれ、誰でも簡単に理解できるように書かれているように感じます。

感想：金投資の新しい教科書

「金投資の新しい教科書」は、その名の通り金投資に関する教科書です。雑学本としてのニュアンスも強いので、ゴールドに投資しつつ、ゴールドそのものを好きになるための書籍です。どういった要因でゴールドが値動き...

なお、出版された2021年2月17日はゴールドがちょうどデッドクロスとなり、雰囲気はあまりよくない状況でしたね。「ゴールドは5,000ドルに達する」と書かれており（今の価格からちょうど3倍ぐらい）、現状は少し信じがたいかもしれません。

以前、Zerohedgeにはゴールドは15,000ドルになると書かれてましたけどｗ

読んだ感想など

面白いなぁと思ったところ

「超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資」では、長期投資のポートフォリオ例として、ゴールドだけでなくシルバーやプラチナの活用も紹介されているところが面白いです。これに似た話は以下のページでも見られます。

実際のところ、特に「資産が少ないうちはそこまで分散を意識すべきか」との疑問はありますが、いろんな局面に備えるという意味では一理あります。筆者も最近ゴールドに加えて、少しだけ他のコモディティを加えたいなぁとは思っていたので、このあたりはふむふむと読めました。

逆にちょっとそうなの？と思ったところ

ゴールドに投資する理由の1つとして「暴落に強い」ことが挙げられています。しかし、このあたりの説明はちょっと端折りすぎなのでは？とは感じました。

リーマンショックとコロナショック時のゴールドの価格変化については以前、別のブログで調べたことがあります。これによると、ゴールドの価格はFRBの量的緩和（QE）や大型の経済支援策の発表後に反転しており、暴落に強いというよりも、経済支援に伴い「ドルが薄まること」を意識して価格が上がり始めたように見えます。

また、ゴールドは暴落に強いと言っても、債券に比べると値下がりするので、個人的にはそこまで暴落に強いイメージはなく、そのあたりで解釈の違いを感じました。

あとVIXとゴールドの関係なんかも、本当は書籍の記述と少し違うのではと思ってます。